著者
石井 秀典 今井 健 小西 明 角南 義文
出版者
日本腰痛学会
雑誌
日本腰痛学会雑誌 (ISSN:13459074)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.74-79, 2003 (Released:2008-06-30)
参考文献数
10

過去2年間に当院で入院治療を行った腰椎椎間板ヘルニア306例を対象とした.男227例,女79例で,入院時平均年齢は44.2歳(16∼83歳)で,腰下肢症状出現から入院までの期間は平均6.6週であった.保存的治療にて著明な改善がみられなかった153例が手術を要した.入院時JOA score,ブロック効果,予後,職業の臨床所見とMRIによるヘルニアのレベル・脱出部位・大きさ・migrationの程度・T2強調画像での輝度変化と脊柱管の形態を比較し,保存療法の適応について検討した.入院時JOA scoreが12点以下,重労働者,外側型と傍正中型,大きさが脊柱管の1/3以上と椎間板から椎弓根部までmigrationした症例が予後不良であった.正中型,migrationの大きい,T2強調画像で高輝度を呈す症例は,神経根ブロックがより効果的で予後良好であった.その結果よりMRI所見より腰椎椎間板ヘルニアの保存療法の適応に役立つヘルニアの番地図を作成した.
著者
丸山 昭生 小杉 敏勝 小西 明
出版者
上越教育大学
巻号頁・発行日
vol.26, pp.399-420, 2007-02

特別支援学校は,障害児に対する教育が必要不可欠であるという先人達の固い信念と熱意に基づいて,盲学校,聾学校,養護学校として誕生した。本稿では,新潟県内の盲・聾・養護学校4校の誕生に際し,どのような経緯があったのか,どのような多くの人々の苦労があったのかを明らかにした。そして,開学以来,今日まで営まれてきた各学校の教育基盤と,それを支えてきた精神は何であったかを明らかにした。結果,新潟県の特別支援学校の開学のきっかけは,障害のあるこどもたちの近くに存在していた人々の思想や行動が大きいことが分かった。とりわけ,親や祖父母を始めとする家族,教師,医師,地域の人々等の身を削るような努力があった。その思想や努力は,何らかの形で受け継がれ語り継がれなければならないと考えた。
著者
黒田 耕司 横山 照由 梅田 常雄 喜多 良昭 小西 明 黒田 勤
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.99, no.7, pp.745-751, 1979-07-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

Physicochemical properties of the polymorphs and hydrate of 6-mercaptopurine were investigated. Its crystal habits were slightly changed and form I-TX was obtained by the addition of 6-thioxanthine and/or 2, 6-dithioxanthine and subsequent recrystallization. It was found that when Form I-TX was heated at 240°, this form transformed to Form III which was found to have a solubility about 6-7 times that of Form I. The mutual transition of 6-mercaptopurine polymorphs and hydrate under various conditions of heating and suspending in water was also studied. The transition temperature and the heat of transition between Form I-TX and Form II-TXhyd were determined to be 127°and 2.15 kcal/mol, respectively, by the solubility measurement. It was expected that if the transition of Form III could be suppressed, more bioavailable preparation of 6-mercaptopurine would be obtained.