著者
小野 朋子
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.107, no.2, pp.100-109, 2012 (Released:2017-10-23)
参考文献数
32
被引用文献数
1

弱酸性次亜塩素酸水溶液は本来アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムを塩酸でpHを5.5~6.5の弱酸域に調整し,殺菌作用の強い非解離型の次亜塩素酸の比率を増加させたもので,醸造食品の現場において問題となる芽胞菌のBacillus属菌やClostridium属菌に対しても殺菌効果が強い。そこで,著者に実際の食品加工現場における適用事例について解説頂いた。弱酸性次亜塩素酸水溶液は次亜塩素酸ナトリウムよりも低濃度・短時間で殺菌が可能であるために,食品や部材に対するダメージが少なく,塩素臭も低減されるので,これを醸造食品工場において適用し,各種麹の一般細菌を含め特に芽胞菌を低減頂けるならば幸いである。
著者
小野 朋子
出版者
鳥取大学
巻号頁・発行日
2014

元資料の権利情報 : 注があるものを除き、この著作物は日本国著作権法により保護されています。
著者
佐古 曜一郎 小野 朋子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.36-59, 1997-03-01

著書らは皮膚光覚や透視という視覚外認識の存在を立証すべく研究を進めている。今回、色紙や色のついたセルスポンジ、さらにLEDなどの素材を用いて、視覚を遮断した状態での色の感知・識別実験を2名の功能者の協力で行い、有効かつ興味深いデータを得たので報告する。17色の色紙を用いた実験、5色のセルスポンジを用いた実験、3種の単色紙の実験などからは、視覚外認識の存在可能性が強く示唆された。また、これは皮膚への色情報の伝達が遮断されても可能なことが観察された。一方、LEDを用いた実験では、異なった波長でも同じ光として感じてしまうので、色のついた素材の認識より識別が困難になるという注目に値する結果も得られた。