著者
尾崎 俊介
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

アメリカ及び日本で人気の高い自己啓発本の誕生経緯と発展経緯について調査・研究を行い、その成果は "American and Japanese Self-Help Literature" と題し Oxford Research Encyclopedia に掲載された。またこれに加え、19世紀半ばのアメリカで流行し、自己啓発思想を誘発する契機となった「精神療法」についての論考や、哲学者のラルフ・ウォルドー・エマソンを自己啓発思想の生みの親として捉え直した論考、さらに女性向け自己啓発本についての論考や、自己啓発本出版史におけるアンドリュー・カーネギーの役割を論じた論考など、計4本の論文を発表した。
著者
尾崎 俊介
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は、アメリカの一般大衆の間で広く読まれている自己啓発本について、それがどのような経緯で誕生し、どのような発展・多様化を遂げて今日に至っているかを明らかにするものである。自己啓発本を出世欲・金銭欲といった低レベルな欲望を刺激するハウツー本として捉えるのではなく、より良い生を生きたいと願う普遍的な人間の願望に根差す文学ジャンルとして捉え直し、その存在意義を改めて問うことを試みる。