- 著者
-
屋嘉比 章紘
久保 晃
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.32, no.2, pp.307-311, 2017 (Released:2017-05-02)
- 参考文献数
- 15
- 被引用文献数
-
1
〔目的〕ドローイン歩行(D歩行)前後での腹横筋(tr)筋厚の変化により,この歩行時の身体反応を明らかにすること.〔対象と方法〕課題1,2で各々成人男性10名,20名.課題1では超音波により得られるtr筋厚をD歩行前後で比較した.課題2では,時速4 kmでのトレッドミル上で通常歩行(N歩行),D歩行,エクササイズウォーキング(E歩行)の間で酸素摂取量を比較した.〔結果〕tr筋厚はD前後で有意差は認められなかった.酸素摂取量は,すべての条件下で有意差が認められた.〔結語〕D歩行前後でtrの筋厚に有意差がなく,D歩行中も腹横筋の収縮は持続されていたと推察できる.また,D歩行はN歩行と比較すると代謝活性に優れていることが示唆される.