著者
山下 玲香 都築 繁幸
出版者
愛知教育大学特別支援教育講座・福祉講座
雑誌
障害者教育・福祉学研究 (ISSN:18833101)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.29-36, 2018-03

本研究は,小学校4年生から6年生の児童を対象に休み時間の利用・過ごし方が行動様式にどのように影響しているのかを明らかにするために男女差や学年差の観点から検討した。A県内B市の小学校3校の4年生から6年生の児童,471名を分析した。その結果,行動様式尺度として「学級協力」,「友人関係の維持」,「遊びの創造」,「遊びの探求」の4因子が抽出された。そして屋外でのボール遊びや遊具,休み時間の関わりの対象,男女の混合,学年,遊び仲間の勧誘の要因が行動様式に何らかの影響を与えていることが示唆された。これらの要因に加え,男女差の要因が「友人関係の維持」において,学年差の要因が「学級協力」と「遊びの探求」において影響していることが示唆された。休み時間にこれらの要因が含まれる活動を取り入れて児童の運動意識が変容していくかどうかを検討することが今後の課題とされた。
著者
都築 繁幸 大島 光代 山田 丈美 名倉 一美 原 郁水 山下 玲香
出版者
愛知教育大学障害児教育講座
雑誌
障害者教育・福祉学研究 (ISSN:18833101)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.63-74, 2014-02

インクルーシブ教育を構築していくためには,教員養成の観点からみると特別支援教育の基礎的な知識を身に付けた教員の確保が課題となる。本稿では,養成段階の課題として,1)保育園・幼稚園担当者養成,2)幼稚園・小学校の接続と特別支援学校における幼稚部と小学部の接続,3)養護教諭養成,4)学校保健の観点から述べ,教員採用段階の課題として受験要件等を検討した。