- 著者
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山崎 統道
- 出版者
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学
- 雑誌
- 福岡女子短大紀要 (ISSN:02860546)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, pp.65-77, 1997-01-11
女子短大生(189名)を対象として, 疲労, 身体活動(運動状況調査), 休養状況についてアンケート調査を実施した。結果は, 以下のとおりである。1) 疲労感について : 疲れてもすぐ回復する者36.0%, 疲れが残る・いつも疲れている者64.0%であった。2) 疲労の内容 : ねむい91.0%, あくびがでる84.6%, 横になりたい64.0%, 肩がこる50.8%, 目がつかれる49.7%, 足がだるい40.7%であった。一方, 精神的症状の訴えとして, 話をするのがいやになる24.3%と訴える者は少なかった。3) 疲労の徴候 : 急性疲労11.6%, 亜急性疲労19.1%, 日周性疲労47.1%, 慢性疲労22.2%であった。4) 日常生活における身体活動 : 対象者の81.0%の者が運動不足がち, 運動不足であった。5) 疲労, 身体活動と休養とのかかわり : 対象者は健康増進のため疲労の解消, 食事に対する食意識の高揚, 日常, 健康のためには運動の必要性, 休養については消極的な休養に留まりがちな現在から, 生活の質を向上させるための休養として積極的な休養を推進することが必要である。