著者
山根 俊喜
出版者
日本教師教育学会
雑誌
日本教師教育学会年報 (ISSN:13437186)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.41-49, 2018-09-29 (Released:2020-07-06)
参考文献数
9
著者
三木 裕和 川地 亜弥子 寺川 志奈子 山根 俊喜 赤木 和重 國本 真吾 越野 和之
出版者
鳥取大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

研究の目的は、自閉症、発達障害の教育実践における教育目標・教育評価の構造を明らかにすることであった。学校教員と大学研究者の合同研究会を、のべ18日間に渡って行い、数多くの授業実践を検討した。その結果、社会性の障害に対して、社会適応行動の獲得が重視される傾向にあるが、文化、科学の伝達、習得をめざした教材、授業が可能であることが明らかになった。また、人と共感すること、創造的に考えることを教育目標とした授業も多く見られた。強度行動障害についは、自閉症の障害特性に応じた環境が推奨されているが、学校教育全般における、共感的情動体験の蓄積がより有効であると推察された。