著者
山田 紀代美
出版者
日本健康学会
雑誌
日本健康学会誌 (ISSN:24326712)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.60-67, 2022-03-31 (Released:2022-04-18)
参考文献数
25

This study clarified concerns and difficulties related to communication and involvement experienced by spouses of older people with hearing loss.The study subjects were 11 spouses of older people with hearing loss (5 men, 6 women). We interviewed spouses about communication-related difficulties and concerns of older people with hearing loss. The following results were obtained. The pure-tone hearing level of good hearing ears of these spouses (77.7±4.3 years old) was 20.6±9.5 dB. The age of the elderly with hearing loss was 78.5 ± 4.0 years, of which 6 were diagnosed with Hearing loss. We classified the spouses' communication experiences with older people with hearing loss into 6 categories: “Dissatisfaction with volume settings based on the standards for older people with hearing loss,” “Requests for conversations based on what older people with hearing loss understand,” “Sympathy for hearing difficulties,” “Consideration for neighbors,” “Acceptance of hearing loss as a sign of old age,” and “Distant relationships with older people with hearing loss.”Since the number of older couple households is expected to increase in the future, it is suggested that it is necessary to support not only the older people with hearing loss but also their spouses.
著者
山田 紀代美 鈴木 みずえ 佐藤 和佳子
出版者
日本老年看護学会
雑誌
老年看護学 : 日本老年看護学会誌 : journal of Japan Academy of Gerontological Nursing (ISSN:13469665)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.165-172, 2000-11-01
参考文献数
32
被引用文献数
4

本研究は, 6年間の追跡調査に基づき,在宅の要介護高齢者の介護者の主観的疲労感と生活満足感の変化およびそれらに関連すると考えられる要因を明らかにすることを目的に行った.調査対象者は,静岡市の特別養護老人ホームの在宅サービスの利用介護者で初回調査に参加した82人のうち,追跡調査に回答した53人である.疲労感については蓄積的疲労徴侯調査票を,生活満足感は介護者の生活に対する主観的な満足感を求めた.その結果は以下のとおりであった.1.在宅での介護継続の有無に関して,介護継続者は14人,介護を終了していた元介護者は39人であった.2.介護継続者は,蓄積的疲労徴候調査票の特性の中で,抑うつ感,不安感,一般的疲労感,身体不調は有意(p<0.05)に疲労感が低下していた.しかし,慢性疲労,イライラの状態,気力の減退では変化がみられなかった.元介護者については,蓄積的疲労徴候調査票の7特性のうち,気力の減退を除く6特性で著明な改善が認められた(p<0.01).3.生活満足感については,介護継続者および元介護者のどちらも満足感を感じている者が多く,6年間での変化はみられなかった.4.介護継続者においては,趣味をもつものが,元介護者よりも有意(p<0.05)に多かった.
著者
魚住 郁子 山田 紀代美
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.5_35-5_43, 2014

目的:青年期にある看護学生の発達課題である自我同一性の様相を明らかにすることと,自我同一性と友人とのかかわりを検討することである。<br>方法:同一県内の看護学生を対象とし,宮下(1987),榎本(2003,pp.60-72)らが作成した尺度,対象者の属性などで構成した質問紙による調査研究を実施した。そのうち214名を分析対象とした。<br>結果:本研究における看護学生の自我同一性を示すREIS:Ⅴの値は,他学部の女学生と類似しており,自我同一性の獲得が困難になっている状況を示唆していた。さらに,自我同一性と有意な相関が認められた10項目から,多重共線性を考慮し,友人に対する感情である【信頼・安定】【不安・懸念】【独立】【葛藤】を含んだ6項目との間で重回帰分析を実施した。本研究における看護学生の自我同一性には,友人への【信頼・安定】【独立】の感情が強い影響を与えていることが明らかになった。
著者
山田 紀代美 西田 公昭
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.4_85-4_91, 2007-09-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
26

本研究の目的は,介護スタッフが認知症高齢者に対して用いるコミュニケーションスキルの特徴とそれらに関連する要因の検討を行うことである。対象は,介護老人福祉施設および同系列の通所サービスの介護スタッフ47人で,調査内容は,介護スタッフの性,年齢等の属性,コミュニケーションスキルに対する使用認識,疲労感等である。結果は,介護スタッフが使用するコミュニケーションスキルは,受容的会話の配慮では,「親しみを込めた話し方をする」,発話の配慮では「大きな声で話す」「ゆっくり話す」が,根気強さでは「相手の話に関心を持って相槌をうつ」がよく用いられていた。 介護スタッフのコミュニケーションスキルに関連する要因として,介護職歴が長いスタッフは,受容的会話,発話の配慮,根気強さの全ての要素を用いており,また仕事への満足度が高いスタッフほど,発話の配慮を行っていた。