著者
佐藤 毅 岡崎 勝博 菅原 恵 造田 哲也 北澤 一利 小澤 治夫
出版者
北海道教育大学
雑誌
釧路論集 : 北海道教育大学釧路分校研究報告 (ISSN:02878216)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.89-94, 2005-10-30

近年、子どもたちの生活には睡眠不足や食生活の不適切などが見られ、そうした問題が子どもたちから快活さを失わせている。北海道は自然に恵まれた生活環境にあるが、子どもたちの生活や健康あるいは体力の実態には懸念もされている。そこで、道東の中学生の生活がいかなるものかを明らかにすることを目的として本調査を行った。その結果、東京都内の中学生と比較して北海道内の中学生の方が健康状態は悪いと感じている生徒が多く、特に「眠い」と感じている割合が大変高かった。その原因は就寝時間が遅く、睡眠時間が6時間以下という生徒の割合が30%以上であるということが考えられる。その他に感じている症状としては、「目が疲れる」「考えがまとまらない」「いらいらする」などがあげられた。さらに、道内中学生は学習意欲についても低く、その理由としては「気分がすぐれない」「体調が悪い」といったものが多くあげられている。「勉強や宿題」「友人関係」など精神面に関わるものより、健康状態に関わった理由が多いのは、慢性的な睡眠不足が影響を及ぼしていると考えられる。また、体力測定の結果から道内中学生は筋力や瞬発力は優れているが、持久力が劣っていることがわかった。瞬間的に力を発揮することはできるが、健康状態の悪い道内中学生は、長い時間力を出し続けること、がんばり続けることが苦手であるということが考えられる。今後、学校においては生徒の生活習慣改善を図る指導や、家庭への啓蒙を継続的に行っていく必要がある。さらに、体力を向上させる体育の授業の構築を継続的に行っていくことが重要である。
著者
岡崎 勝博 加藤 裕司 八宮 孝夫 寺田 恵一 根本 節子 小澤 富士男 更科 元子
出版者
筑波大学附属駒場中・高等学校研究部
雑誌
筑波大学附属駒場論集 (ISSN:13470817)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.125-130, 2002-03

「生徒や親の質が年々変わってきている」という指摘は、近年、毎年のごとく教員から聞かれる言葉である。生徒の何が変質し、どこに原因があるのかということについては様々な分野からメスが入れられ、「今日の子ども像」を把握しようとして多数の研究がなされている。…
著者
加藤 勇之助 入江 友生 岡崎 勝博 合田 浩二 中西 健一郎 根本 節子 池田 千代子
出版者
筑波大学附属駒場中・高等学校研究部
雑誌
筑波大学附属駒場論集 (ISSN:13470817)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.197-206, 2005-03

平成16 年度の高校1 年生(55 期生)は、中学3 年時から引き続き、加藤が保健体育の授業を担当してきた。昨年度同様、自分の健康課題に対する実践力を育成するために、保健の授業では次の3 つのキーワードをもとに展開してきた。①みいだす(自分の健康を振り返り、健康課題に気づく) ・・・