- 著者
-
岡﨑 祐司
- 出版者
- 佛教大学社会福祉学部
- 雑誌
- 社会福祉学部論集 (ISSN:13493922)
- 巻号頁・発行日
- no.16, pp.21-37, 2020-03-01
介護保険は、国民の介護保障への期待を達成することはできない。なぜなら、構造的な問題を抱えているからである。給付が現金給付・事業者の代理受領方式であり、必要充足原則、普遍主義を確立できないからである。給付を現物給付化するべきである。国民最低限についての研究上の課題があるが、ナショナル・ミニマムの一環に社会サービスを位置づける検討が重要である。要介護高齢者の自立・予防は保険者機能の強化に位置づけるべきではなく、地方自治体の保健福祉政策として確立すべきである。介護保険改革現物給付必要充足原則普遍主義保険者機能強化