- 著者
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寺澤 孝文
岩本 真弓
- 出版者
- 日本認知心理学会
- 雑誌
- 日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第6回大会
- 巻号頁・発行日
- pp.4, 2008 (Released:2008-11-10)
単発的なテストのみで学力を推定する従来のテスト技術と異なり、学習内容の一つ一つに関して何度もなされる学習イベントの生起タイミング、学習とテストのインターバルなど、膨大なイベントの生起を学習内容ごとに詳細に規定できるスケジューリング技術(マイクロステップ技術)が確立され、それを用い、成績の時系列変化を個人差が明確に描き出させる精度で測定できるようになった(寺澤・太田・吉田,2007)。さらに、個人の成績変化を、個別にフィードバックすることも可能になった。この技術を導入したe-learningシステムを利用し、完全に自宅にひきこもった子どもの学習支援を半年以上にわたり実施した結果、極端に学習意欲が低かった子どもが、驚異的なペースで自ら進んで学習を行うように変容した。自分の学習の成果を客観的なデータとしてフィードバックする学習支援が、学習意欲を確実に向上させることが明らかになった。