著者
石黒 宗秀 岩田 進午
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1017-1024,a2, 1988-10-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
17
被引用文献数
1

土は, 種々のイオンを吸着するため, それらのイオンの流出を妨げたり遅らせたりする。肥料成分や有害な重金属も, イオンのかたちで土に吸着されるため, 施肥効率をよくしたり, 環境保全を図るためには, 土中でのイオン交換吸着現象の知識が重要となる。ここでは, 土のイオン吸着メカニズムを, ミクロな立場から土粒子の特性を探ることによって明らかにする。また, イオン移動に及ぼす影響について述べ, 吸着力の強弱によるイオン移動の差異について触れる。
著者
平林 一広 岩田 進 松本 広淳 森 武雄 柴田 承二 馬場 昌範 伊藤 正彦 茂田 士郎 中島 秀喜 山本 直樹
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.112-115, 1991-01-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
15
被引用文献数
67 79

Chemically modified compounds of glycyrrhizin have been synthesized and evaluated for their inhibitory effect on the replication of human immunodeficiency virus type 1 (HIV-1) and herpes simplex virus type 1 (HSV-1). Among them, the 11-deoxo compound having a heteroannular diene structure at the C and D rings proved as active against HIV-1 as glycyrrhizin in MT-4 and MOLT-4 cells. It completely inhibited HIV-1-induced cytopathogenicity in both cell lines at a concentration of 0.16mM. The compound was also effective against HSV-1 with a 50% inhibitory concentration of 0.5μM.

1 0 0 0 抗ENA抗体

著者
岩田 進
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.254-255, 1986-03-01

抗ENA抗体は抗核抗体の一種で,全身性エリテマトーデス(SLE),慢性関節リウマチ(RA)をはじめとする自己免疫疾患の患者血清中に見られる. ENAとはextractable nuclear antigen(可溶性核抗原)の略で,細胞成分の中の核質成分の総称である(図1).この成分は生食水またはリン酸緩衝液により抽出され,非ヒストン核蛋白または酸性核蛋白抗原(nuclear acids protein antigen;NAPA)とも呼ばれている.しかしENAから核酸を除いたものがNAPAであり,必ずしも同一成分とは言い難い.これまでENAの中の抗原性をもつ核成分が主にNAPAであることから同一視されてきたが,抗原分析の進歩により塩基性蛋白抗原も存在することが証明され,これらを総称する意味で非ヒストン核蛋白と言う場合が多くなってきている.
著者
岩田 進午
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.166-172, 1979-03-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1
著者
大井 節男 岩田 進午
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.1115-1121,a2, 1988-11-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
8

化学物質は, 土中の複雑な間隙の中を, 移流と拡散との結合した運動により移動する。そのため, ミクロに見ると, きわめて複雑な移動現象に見える。しかし, マクロ的には, 平均流速と分散係数のみで表される非常に単純な現象となり, この分散現象の理解こそが, 物質移動を解くカギとなる。分散現象に関連した概念は, 現在かなり混乱しており, 本講では, 分散の理論的背景と概念の整理が行われている。まず, 拡散現象について, 拡散とは何か, 拡散のスケール効果, 拡散速度を明らかにした上で, 次に, 移流と結合した分散現象を, 毛管中の分散, 粒子層中の分散, 土中の分散に分けて述べている。