著者
島 岩
出版者
北陸宗教文化研究会
雑誌
北陸宗教文化 (ISSN:09154078)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.305-327, 2001-03-01

金沢大学文学部比較文化学
著者
杉本 卓洲 西川 麦子 島 岩 鹿野 勝彦
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1996

南アジアの宗教文化の展開および構造の大きな特性は、その多様性、複合性にある。それを総合的・包括的に解明し把握するためには、学際的な共同研究を行なうのが最も有効な手段であろう。しかもそれは、種々の観点からのアプローチがなされるべきである。本研究では、南アジアの宗教文化の解明に、聖と賎という新たな視点から光を照射する試みを行なった。一般の宗教研究においては、聖と俗、日常性と非日常性、特にインドの宗教社会にあっては、浄と不浄という相対概念、枠組みのもとに、そのあいだの関わり、交錯・葛藤が究明されるのであるが、本研究では特に賎の問題を追求した。これは従来見逃されてきた視点であり、本研究の意義として評価されよう。また、従来の南アジアの宗教文化の共同研究は、総じて仏教かヒンドゥー教に限られていた観がある。そこで本研究では、両宗教の外に部族宗教、イスラーム教の社会構造や文化複合の究明を加えて共同作業を行なった。その方法としては、インド学・仏教学の文献を用いての通時的・歴史的研究と、文化人類学・社会人類学の現地調査に基づく共時的研究との両面を交差させ相補しながら、学際的な共同研究を目指した。一般にインドの特に古典的文献は誇張と極端的表現に富み、どこまで実態を伝えているのか疑問を生じさせるものが少なくない。その史実性を解明するには、考古学的資料の参酌を初めとして種々の方法があろうが、現地調査とそのデータの記録である民族誌、宗教誌と、それらの分析および研究の成果を援用することは、きわめて有効な手段の一つである。また逆に、実地調査による研究成果についても、インドのような伝統的・尚古的社会にあっては、歴史的視野を抜きにしては単に皮相的な現状報告に止まるものとなろう。本研究では、こうした通時的および共時的研究の両面から、南アジアの宗教文化のなかの、特に仏教、ヒンドウー教、部族宗教、イスラーム教における聖のなかに現われた賎、賎のなかに現われた聖、聖から賎へ、賎から聖へといった聖と賎との浸透・交錯関係、そのメカニズム、下降・上昇の転化および作用のダイナミズム等を明らかにすることを目的として研究を進め、その研究のための資料の収集とともに、然るべき成果をおさめた。そして、以下のようなその成果の一部を含む成果報告書を刊行した。杉本卓洲「仏塔と菩薩に見る賎」、島岩「ゴーエンカーとヴイパッサナー瞑想法」、島岩「サンガラクシタとユーロ・ブディズムの成立」、鹿野勝彦「シェルパと職能カースト:南アジア周辺部の非ヒンドウー社会におけるジャート(カースト・民族集団)間関係についての一考察」、西川麦子「バングラデシュ農村の物乞、フォキールをめぐる聖と俗」。
著者
島 岩
出版者
北陸宗教文化研究会
雑誌
北陸宗教文化 (ISSN:09154078)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.132-138, 1999-03-01

金沢大学文学部比較文化学
著者
島 岩
出版者
マハーラーシュトラ研究会
雑誌
マハーラーシュトラ (ISSN:03882365)
巻号頁・発行日
no.5, pp.104-125, 1999-07-01

金沢大学文学部比較文化学
著者
Hoshino Masami Haraguchi Yoshikura Hirasawa Hiroyuki Mizushima Iwanori Tanaka Chie Morita Yasumasa Yokoi Takehito Sakai Motohiro 星野 正己 ホシノ マサミ 水島 岩徳 ミズシマ イワノリ 田中 千絵 タナカ チエ 森田 泰正 モリタ ヤスマサ 横井 健人 ヨコイ タケヒト 酒井 基広 サカイ モトヒロ 原口 義座 ハラグチ ヨシクラ 平澤 博之 ヒラサワ ヒロユキ
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.149-161, 2006-06-01
被引用文献数
1 3

Seven non-septic and twenty-two septic ICU patients with glucose intolerance were investigated by using bedside-type artificial pancreas (AP). IC was measured by the glucose clamp method (GC) in which BG level was clamped at 80mg/dL with two step insulin infusion rate (IIR) of 1.12 and 3.36mU/kg/min. Results: 1) IC could be estimated by the following formula: IC (mL/kg/min) =⊿IIR/⊿I≒2240/(I3-I1), (⊿IIR (mU/kg/min): difference of the amount of exogenous insulin infusion, ⊿I (mU/L): difference of the blood concentration of exogenous insulin, I1 (I3): blood concentration of insulin when IIR is 1.12 (3.36) mU/kg/min), because the difference between blood concentration of endogenous insulin when IIR was 1.12 mU/kg/min and that when IIR was 3.36mU/kg/min was small enough to be neglected. 2) IC was increased in 11 septic patients (50%) and was within normal limits in 8 septic patients (36%). 3) Among the factors which have been reported to influence IC in chronic diseases (age, body mass index, hyperlipidemia, blood lactate level, thyroid hormone, growth hormone, cortisol, organ dysfunction and its related parameters, etc.), only cardiac index was positively correlated with IC (y=3.3x+4.0, n=22, r=0.63, P<0.002).Conclusions: Measurement of IC on critical patients was established with our modified GC with two step insulin infusion. Hyperdynamic state was considered to be closely related to the increased IC.