著者
嶋崎 善章
出版者
秋田県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、外来生物法施行当初と現在の八郎湖のレクリエーション利用価値を推定し比較した。実際に釣りで訪れた人々を対象にしたアンケート調査と過去に収集されたデータを基に、トラベルコスト法で推定した年間の利用価値は、2003 年から 2011 年の間に推定で 3分の1以下(6.1 億円→1.8 億円)に減少していることが分かった。
著者
滝沢 昌平 嶋崎 善章
出版者
Association of Behavioral Economics and Finance
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.96-99, 2014

たばこは価格上昇のタイミングや幅によって需要量が大きく変化する可能性がある嗜好品で,過去の喫煙行動から需要予測をすることが困難であり,安易な増税はたばこの消費本数を大幅に減少させ,貴重な財源の1つであるたばこ税収を大幅に減少させる恐れがある.そこで本研究は仮想的なたばこ価格での喫煙者の消費行動についてアンケート調査を行い,たばこ増税が行われた場合の喫煙者の消費行動とたばこ税収の増減を推定した.推定にあたり,分析対象を年齢階級別に分けることで年齢層ごとに異なる喫煙行動を考慮した.また,過去の統計データのみを用いた推定も行い,税収の推移を比較した.推定の結果,過去の統計データによる推定ではたばこ価格を1,000円に引き上げても増収が見込めた.一方,アンケート結果を用いた推定では,現状からの小幅な価格上昇でも税収は大きく減少するが,一定の価格上昇幅を超えると税収はあまり変化しないことが明らかになった.