著者
日比谷 孟俊 内田 保廣 佐藤 悟 嶋津 恵子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

浮世絵の開板時期を特定することは困難な場合が多い. 描き込まれた様々な描画対象ならびに文字などの属性情報をコンピュータに取り込み,『吉原細見』にある遊女の在任期間と比較することにより,江戸後期に溪斎英泉が画いた花魁を主題とする 21シリーズ,218 枚の美人画について開板時期を特定することに成功した.同じ図柄で妓楼と遊女の名前を変えただけの異板が存在する場合があるが,遊女の紋に注目することにより,初版と後版との関係を明確にできる.
著者
高松 耕太 嶋津 恵子
雑誌
研究報告 人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2011-CH-89, no.6, pp.1-4, 2011-01-15

我々は,人物を対象とした日本の文化財がデフォルメ手法を利用していることに注目した.デフォルメの程度や傾向をはかることで,それぞれの特徴を工学的に特定することが可能になると考えた.今回我々は,代表的な画像処理技術のひとつであるラベリング処理を応用したデフォルメ度計測手法を提案する.さらにこの方法を利用して,実際にキャラクターのデフォルメ度を計測した実験結果を報告する.