著者
宮下 達也 須川 修身 和田 義孝 石川 亮 川口 靖夫
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.13-19, 2012

火災を早期消火するためには, 棒状放水された水の軌跡や挙動を予測し, 火災源に効率良く消火水を供給する必要がある。本研究は, 二次元の簡易計算モデルを構築し, 放水シミュレーションによる放水特性の解析を行った。モデルの構築にはM P S 法を基盤として用い, 粒子径にRosin-Rammler 分布を適用することで, 水塊が飛行中に分裂する挙動を再現することができた。また, モデルの妥当性を定量的に評価するため, 放射流量3.7 L/min(圧力0.05 MPa)の小規模放水実験を実施した。最大射程・最大射高(放水軌跡)及び着水域(Footprint あるいはLanding Zone)に落下した水の分散分布を実験とシミュレーションで比較した結果, 4% 以下の誤差で良く一致した。
著者
川口 靖夫
出版者
日本フードシステム学会
雑誌
フードシステム研究 (ISSN:13410296)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.130-138, 2016 (Released:2016-12-22)
参考文献数
2

The deterioration of meal supply services at medical, welfare, and nursing-care facilities has accelerated the introduction of new cooking systems and the outsourcing of meal supply services. The harmonization of meal criteria and standardization of a nutrition summary are required for menu development of therapeutic and nursing-care food, and patterns and cycles of menus must be formulated. Commonality of cooking items between hospitals and central kitchens is also essential for stabilization of production and cost reduction. Furthermore, strengthening of cooperation among meal providing facilities, foodstuff producers, and public administration may accelerates the establishment of menu chain.
著者
塚原 隆裕 川口 靖夫 田邉 真明 高橋 通博 嶺岸 卓也 原 峻平 池上 明人 井上 俊
出版者
東京理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

二方程式モデル(非等方性/等方性k-εモデル,k-ωモデル)およびレイノルズ応力方程式モデルをフレームワークとして,粘弾性流体の抵抗低減流れを再現し得る乱流モデルの構築を目的とした.直接数値解析および界面活性剤水溶液の実験も行い,そのデータベースを元にa-prioriテストを通じて,粘弾性寄与項やGiesekus構成方程式に現れる非線形項について新たなモデルを提案した.粘弾性流体における複雑流路(有限平板周りやバックステップ流路)の乱流を調査し,Kelvin-Helmholtz渦の抑制効果,剥離点距離の延長,および主流揺動を見出し,それらの解明と(乱流モデルによる)予測を行った.