著者
長岡 佳世子 市村 久美子
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.289-299, 2021 (Released:2021-10-26)
参考文献数
30
被引用文献数
2

【目的】ICU看護師の終末期ケアの認識と終末期ケアの認識の関連要因を明らかにすることである.【方法】救命救急センターのICU経験3年目以上の看護師650名に,基本属性,終末期ケアへの認識について無記名自記式質問紙を郵送した.終末期ケアへの認識の構成概念を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った.【結果】有効回答277名を得た.終末期ケアへの認識は三つの構成概念が抽出された.終末期ケアへの認識との関連要因は,「家族ケアへの困難感」は「ICU経験10年以上」「PNS」,「終末期ケアへの否定感」は「30-39歳」「40歳以上」「終末期に関するマニュアル・ガイドライン」,「終末期ケアへの肯定感」は「終末期ケアへの関心」に有意な関連があった.【結論】終末期ケアへの認識を高めるためには,看護師個人の終末期ケアの経験,関心,終末期に関するマニュアルやガイドラインの活用といった要因に働きかける必要がある.
著者
千葉 由美 山田 律子 市村 久美子 戸原 玄 石田 瞭 平野 浩彦 植田 耕一郎 唐帆 健浩 徳永 友里 植松 宏 森田 定雄
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

摂食・嚥下障害は高齢者をはじめ脳血管疾患、変性疾患、がんなどの発症および治療に伴い発生する症状である。2次合併症の誤嚥性肺炎は、全肺炎の半数以上を占め、死因となる。本プロジェクトでは、評価法や管理システムにおける課題を見出し、改善点を示すことを目的に進めてきた。これまで複数病院における誤嚥性肺炎の発生率を見るとともに、病院管理の在り方について管理者と病棟で実態調査などを行った。現在、最終分析を進めている。