著者
小塩 真司 市村 美帆 汀 逸鶴 三枝 高大
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.90.19003, (Released:2019-11-15)
参考文献数
33

The present study examines changes over time in 12 traits of the Yatabe-Guilford Personality Inventory that has been commonly used in Japan. A cross-temporal meta-analysis was conducted on 245 samples (95 papers) of Japanese people who completed the scale between 1954 to 2012 (total N = 50,327). Most of the traits showed curvilinear changes with survey year. Especially in recent years, Emotional Instability traits tended to increase with time whereas Dominance and Non-reflection traits tended to decrease. Changes to Thinking Extraversion and Nervousness correlated strongly with the changes to self-esteem between 1984 and 2009. Implications of the changes in the personality traits with survey year are discussed along with future research directions.
著者
小塩 真司 市村 美帆 汀 逸鶴 三枝 高大
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.90, no.6, pp.572-580, 2019 (Released:2020-02-25)
参考文献数
33

The present study examines changes over time in 12 traits of the Yatabe-Guilford Personality Inventory that has been commonly used in Japan. A cross-temporal meta-analysis was conducted on 245 samples (95 papers) of Japanese people who completed the scale between 1954 to 2012 (total N = 50,327). Most of the traits showed curvilinear changes with survey year. Especially in recent years, Emotional Instability traits tended to increase with time whereas Dominance and Non-reflection traits tended to decrease. Changes to Thinking Extraversion and Nervousness correlated strongly with the changes to self-esteem between 1984 and 2009. Implications of the changes in the personality traits with survey year are discussed along with future research directions.
著者
市村 美帆 新井 洋輔
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.165-174, 2020-03-31

本研究の目的は、大学生が双子コーデ現象をどのように捉えているのか、双子コーデの経験有無による違いについて検討することである。大学生161名を対象に質問紙調査を行った。その結果、大学生は、テレビやSNSおよびインターネットで双子コーデの情報に触れたり、友だちが双子コーデをしていたり、実際に街中で双子コーデをしている人たちをみたことがあるといったように、様々な形で現象に触れていた。双子コーデは主として女性同士で行われる現象であるが、男性もしくは異性同士でも行われるものでもあることや、関係の深い2人によって双子コーデが行われると捉えられていた。また、大学生は双子コーデを、楽しく、テンションがあがることと考え、双子コーデというファッションにかわいいやほほえましいといった評価をしており、好意的に捉えていた。双子コーデをする理由については、「自分の楽しさ志向」「友だちとの関係志向」「流行・社会志向」の3つのまとまりに整理された。双子コーデの未経験者で今後経験したくない者は双子コーデをする理由を「友だちとの関係志向」で捉え、双子コーデの経験者や今後経験してみたい者は双子コーデをする理由を「自分の楽しさ志向」と考えていた。
著者
市村 美帆 新井 洋輔
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
no.61, pp.165-174, 2020-03-31

本研究の目的は、大学生が双子コーデ現象をどのように捉えているのか、双子コーデの経験有無による違いについて検討することである。大学生161名を対象に質問紙調査を行った。その結果、大学生は、テレビやSNSおよびインターネットで双子コーデの情報に触れたり、友だちが双子コーデをしていたり、実際に街中で双子コーデをしている人たちをみたことがあるといったように、様々な形で現象に触れていた。双子コーデは主として女性同士で行われる現象であるが、男性もしくは異性同士でも行われるものでもあることや、関係の深い2人によって双子コーデが行われると捉えられていた。また、大学生は双子コーデを、楽しく、テンションがあがることと考え、双子コーデというファッションにかわいいやほほえましいといった評価をしており、好意的に捉えていた。双子コーデをする理由については、「自分の楽しさ志向」「友だちとの関係志向」「流行・社会志向」の3つのまとまりに整理された。双子コーデの未経験者で今後経験したくない者は双子コーデをする理由を「友だちとの関係志向」で捉え、双子コーデの経験者や今後経験してみたい者は双子コーデをする理由を「自分の楽しさ志向」と考えていた。
著者
市村 美帆
出版者
Japan Society of Personality Psychology
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.204-216, 2012
被引用文献数
2

本研究の目的は,自尊感情の変動性の有効な測定手法の検討であった。本研究では携帯電話のメール機能(研究1)とweb機能(研究2)を用いて,7日間1日1回状態自尊感情を測定した。加えて,経験した出来事や感情についても測定し検討を行った。その結果,ポジティブな出来事や感情を経験すると,状態自尊感情が高く,ネガティブな出来事や感情を経験すると,状態自尊感情が低いことが示された。また,研究2において,自尊感情が高く安定している者よりも,低く安定している者が抑うつが高く,自尊感情が高く不安定である者と低く不安定な者の間には差がないことが示された。以上から,本研究の手法が自尊感情の変動性の有効な測定手法であることが示された。