著者
平山 芳
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.38-41, 1950-01-01

第一章緒言 昨年度(23年度)外科學會總會に於て今永教授が"チアニン系色素"を入體に應用する事に依り日光エネルギーを感光色素を媒體として人體に吸收せしめ其のエネルギーを生體機轉の増進源として體質の改善,抗病力の増加及び疾病治療特に結核の治療に使用し顯著なる治効をおさめ,且つ皮膚は最も光線の影響を受け易き場所なるが故皮膚は虹波に良く反應するものならんと言ふ報告より我々は虹波中の虹波I號複合體なる「ルミン」を皮膚結核に使用し見るべきものが有つたので報告する.
著者
高崎 健 小林 誠一郎 鈴木 茂 鈴木 博孝 武藤 晴臣 原田 瑞也 戸田 一寿 済陽 高穂 山名 泰夫 長岡 巍 朝戸 末男 林 恒男 喜多村 陽一 平山 芳文
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.13, no.7, pp.759-765, 1980-07-01
被引用文献数
16

食道静脈瘤に対する直達手術としての食道離断術には, 経胸的, 経腹的の二通りの方法がある. この両術式は単に食道離断を胸部で行うか, 腹部で行うかといった差ではなく, 血行郭清の考えか方に大きな相違がある. しかしながら一般にはこの点について誤解があると思われ, 経腹的な方法では血行郭清が不十分であると思われているむきがある. われわれの経腹的食道離断術100例の成績は手術死亡6例, 再出血は6例であるが, 血行郭清に改良を加えた最近の58例には再吐血は認められておらず, 経胸的方法にくらべ何ら遜色ない術式であると考え, 食道静脈瘤の成り立ちより考えた両術式の血行郭清の相違点につき明らかにしたい.