著者
平野 克己 池上 彰
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1726, pp.56-60, 2014-01-27

アフリカビジネスに沸く世界経済。日本が取るべきスタンスは。自らケニア、モザンビークなどを取材した池上彰氏が、アフリカ研究の権威平野克己・アジア経済研究所上席主任調査研究員と、「中国」「食糧」「3・11」の視点で語り合う。
著者
平野 克己 河野 浩俊
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.245-252, 1988

ワムシの摂餌に及ぼすクロレラ細胞の大きさについて検討し, 次のような結果を得た。<BR>1) クロレラ細胞数は明期ではほとんど増加せず, 暗期で著しく増加した。<BR>2) クロレラの平均細胞体積は, 明期で10~18μm<SUP>3</SUP>と大きく, 暗期では8~9μm<SUP>3</SUP>と小型化した。<BR>3) クロレラの平均細胞体積は, 培養水のpHが7.5~8.0で9.78μm<SUP>3</SUP>, pHが9.0~9.5で12.90μm<SUP>3</SUP>あった。<BR>4) クロレラに対するワムシの摂餌量 (細胞数/ワムシ1個体/6時間) は, 8μm<SUP>3</SUP>のクロレラに対して5, 200細胞, 12μm<SUP>3</SUP>で8, 100細胞であった。<BR>5) クロレラの平均細胞体積が大きく変化すると摂餌率は低下し, 変化率が106%の時, 摂餌率は最高の52.8%となった。<BR>6) ワムシとクロレラからなる培養槽内では, クロレラの大きさは常に変化し, この変化に応じて, 適当な大きさのクロレラを最も多く摂餌していると考えられた。<BR>7) クロレラに対する摂餌量は, ワムシ密度とクロレラ平均細胞体積が関与した。
著者
平野 克己 藤原 次男
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.183-189, 1987-12-01 (Released:2010-03-09)
参考文献数
9

宮崎県小林市郊外にある実験田 (100×200cm) で, 1975年5月から1983年8月までの8年2ケ月間, マシジミを飼育し, マシジミの成長と寿命について観察した。得られた結果を要約すると次のようになる。1) マシジミの殻長の成長には, 平均殻長13, 21及び25mm前後に変曲点がある。殻長と孵化後の経過日数との間に, 一次式で表される成長式が成立した。2) 飼育観察したマシジミの最大寿命は8年2ケ月, 最大殻長は33.3mmであった。3) 孵化後1年で平均殻長は15.6mmに達し, 全成長量の約半分を1年間で成長した。4) 一方, 小林市郊外の野外池で最大殻長54mのマシジミを採集した。この大きさに達するまでの日数は成長式から17年前後, 又は, それ以上と計算される。マシジミを含み他のシジミ貝の寿命についても再検討する必要がある。5) 満4歳未満のマシジミの成長は, 水温の影響を著しく受け, 高温期に約85%, 低温期に約14%の年間平均成長率であった。