著者
中泉 昌光 古屋 温美 廣部 俊夫 横山 純 黒澤 馨 長野 章
出版者
日本水産工学会
雑誌
日本水産工学会誌 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.11-24, 2008
参考文献数
2
被引用文献数
1

国民への安全・安心な水産物の提供のため、2000年度より衛生管理に対応した漁港づくり「環境・衛生管理型漁港づくり推進事業」が始まった。先の漁港漁場整備長期計画(計画期間:2002年度〜2006年度)では、主要な生産流通拠点漁港における衛生管理型漁港づくりが重点課題の一つに位置づけられるとともに、その事業内容の拡充を図った「地域水産総合衛生管理対策推進事業」により、ハード・ソフトの一体的な整備・取組が行われてきた。本論文は、生産流通拠点となっている漁港を核とした産地(以下、産地漁港もしくは産地という。)における品質衛生管理(鮮度保持・衛生管理)について、北海道を事例にその効果分析を試みた研究成果をまとめたものであり、もって産地漁港における品質衛生管理の持続的な取組の推進を図ることを目的するものである。