著者
佐藤 繭子 若崎 眞由美 後藤 友美 豊岡 公徳
出版者
日本植物形態学会
雑誌
PLANT MORPHOLOGY (ISSN:09189726)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.25-29, 2019 (Released:2020-03-31)
参考文献数
11

電子顕微鏡の試料固定には,大きく分けて化学固定法と凍結固定法がある.凍結固定法の利点として,化学固定法で起こる物質の流出や変形を防げること,生命現象を高い時間分解能で固定できること,免疫金染色法での抗原の保持が良いことなどが挙げられる.凍結固定法にはいくつかの方法があるが,大きな細胞をもつ植物試料には高圧凍結法が適している.我々はこれまでに,シロイヌナズナ,タバコの各種組織・培養細胞の他,単細胞藻類などについて高圧凍結/凍結置換法で電子顕微鏡解析を行ってきた.これまでに得られた技術的知見や課題について,実例を挙げて紹介する.
著者
鈴木 智子 後藤 友美 橋本 英樹 佐藤 繭子 豊岡 公徳
出版者
公益社団法人 日本顕微鏡学会
雑誌
顕微鏡 (ISSN:13490958)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.90-93, 2022-08-30 (Released:2022-09-07)
参考文献数
18

中性水圏に生息する鉄酸化細菌が作る酸化鉄について,特にGallionella ferrugineaが作るらせん状酸化鉄に着目し,HRTEM,STEM-EDX,STEM-EELSによりその結晶構造,構成元素,微細構造について明らかにした.さらに,菌体から酸化鉄が生成される場面について空間的に解析するため,アレイトモグラフィーによる3次元再構築を試みた.
著者
後藤 友美
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.19-24, 2015-01-10

厚生労働省では今年度,モデル事業として,患者の意思を尊重した「人生の最終段階における医療体制整備支援事業」に取り組んでいる。人生の最終段階における医療にかかる意思決定支援は,同省では初めての事業であり,医療機関における相談員の配置や委員会の設置などによる相談体制の整備を目的としている。本稿ではこのモデル事業の開催に至った背景と経緯,事業の内容等について紹介する。