著者
向野 義人 荒川 規矩男 恒矢 保雄
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.279-284, 1984-01-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
5

目的と方法: 耳のツボである肺点と噴門点の効果差を検討するために, 42例の単純性肥満を無作為に肺点治療群 (L), 噴門点治療群 (C) に分け, 皮内針で2週間治療した。摂食量, 空腹感, 満腹感, 摂水量, 尿量の変化を5~7段階評価し, 体重, 血清滲透圧, 抗利尿ホルモン (ADH) の変化も比較検討した。結果: L, Cにおいて同等の摂食量減少, 空腹感減少, 満腹感亢進, 摂水量減少, 体重減少をきたした。しかしLでは尿量増加 (P<0.10) を示し, 血清滲透圧, ADHが有意に減少した (P<0.02, P<0.02)。一方, Cでは変化しなかった。結論: 噴門点, 肺点の食欲抑制効果は同等であるが, 水代謝への影響には相異があると考えられた。