著者
手代木 俊一
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.261-282, 2005-03

明治期盲人教育におけるキリスト教と音楽について「宣教」、および「宣教師」という観点から論をすすめた。ここで論じたのは明治九年フォールズ他が設立した東京築地の楽善会訓盲院、宣教師ゴーブルの点字聖書、宣教師によって創設された学校(横浜訓盲院、函館訓盲院、岐阜聖公会訓盲院、同愛訓盲院)である。一方盲人教育は明治政府も推し進めようとしていた事業でもあった。目賀田種太郎の論文、官立の東京盲啞学校、岩倉使節団の報告『米欧回覧実記』を紹介した。そして宣教と音楽と盲人教育の関係を京都府立盲学校を訪問した人達(ルーサー・ホワイティング・メーソン、グラハム・ベルや、アン・サリバンとの関係で知られるヘレン・ケラー、伊沢修二)との関係から明らかにした。