著者
小川 進 斎藤 恵介
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会2014年度研究発表会
巻号頁・発行日
pp.100119, 2014 (Released:2014-12-01)

2011年3月11日,福島第1原子力発電所が大地震と津波に襲われた.緊急炉心冷却装置が働かず,3基の原子炉はメルトダウンし,水素爆発で建屋が大破した.最終的には大量の放射能が大気放出され,東日本が汚染された.特に原子炉の北東部の汚染がひどく,住民が退避した.汚染は大気,水圏,地圏に広がり,2次汚染が進行している.ここでは,この北東部の大気と水圏に対して解析した.特に地下水と海域である.大気汚染は汚染域から阿武隈高原にかけて風による輸送を解析した.水域の汚染は流出による河川流域と地下水汚染を推定した.