著者
バレラ サルハドール ピペラキス ロマノス 斎藤 豪 高橋 裕樹 中嶋 正之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.200, pp.149-154, 2001-07-11

近年、仮想空間におけるアプリケーションなどにおいて、様々な身体部分に対する入力装置の開発が求められている。そこで本稿では、足動作を検出するための新たな入力装置を提案する。このために足関節の運動を検出するいくつかの回転式エンコーダセンサーを用いる。これらのセンサーは足動作の方向や移動距離に従って回転する。コンピュータはその電圧の変化を感知し、それにより足関節の方向や移動距離を計算する。このようなのセンサーをいくつかサンダルに取り付けることにより製作された入力装置は、ゲームなど様々な分野で利用することが可能となる。本稿ではこの装置の有効性に関して議論し、いくつかの実験結果を示す。
著者
三森 耀介 斎藤 豪 佐伯 竜彦 鈴木 一帆
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.2-8, 2021-03-31 (Released:2021-03-31)
参考文献数
32

本研究ではAl源や養生温度の違いがトバモライトの結晶構造に及ぼす影響に関して検討するため、出発Ca源及びSi源にゲーレナイトやγ-Al2O3を添加し、各条件下で養生を施した。その結果、Al無添加試料を比較的低温である40℃で28日間養生することで1.4nmトバモライトが生成することを確認した。また1.4nmトバモライト生成過程において、Alを添加することで60℃温度条件下でもAl置換型1.1nmトバモライトが生成する可能性が示された。加えて1.1nmトバモライト生成過程においては、低結晶質のC-(A)-S-Hが結晶化すると共にAl置換サイトがQ2bからQ3へシフトする傾向が見られ、Al源の違いはAl置換量の違いを生み出す結果となった。
著者
須田 裕哉 富山 潤 斎藤 豪 佐伯 竜彦
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.71-78, 2020
被引用文献数
1

<p>本研究は、セメント硬化体の炭酸化に及ぼす相対湿度の影響を評価する目的で、20℃環境下のもと相対湿度11%、43%、66%、85%における炭酸化による収縮挙動と組織構造の変化に着目し検討を行った。その結果、乾燥時の相対湿度の違いにより炭酸化収縮の進行程度は異なり、相対湿度43%において収縮量が最も大きくなった。一方で炭酸化による水酸化カルシウムの残存量は相対湿度66%が最も少なく、炭酸カルシウム生成量と収縮量の関係は炭酸化時の湿度によって異なる傾向を示した。この傾向を明らかにする目的で、粉末X線回折、窒素吸着試験および熱力学的相平衡計算を実施した結果、炭酸化時の湿度の違いにより水酸化カルシウムとC-S-Hの炭酸化挙動が異なることが明らかとなった。</p>