著者
土岐 知弘 中屋 眞司 新城 竜一 新垣 典之 原 由宇 満留 由来 安村 幸真 大嶋 将吾 益田 晴恵 井尻 暁
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.68, 2021

<p>竹富海底温泉のホウ素同位体比と,竹富島掘削試料のホウ素同位体比をそれぞれ測定したところ,150℃程度で平衡に達している可能性があることが明らかとなった。SF6濃度から滞留時間は20年程度。水の同位体比からも,地下水と深部流体が混合したリザーバーの存在が示唆された。</p>
著者
大嶋 将吾 土岐 知弘 新垣 典之 藤田 和彦 知念 正昭
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>竹富島の北東沖約1 kmの海底の数箇所から最高温度64℃の温泉水がガスを伴って湧出しており,そのガス成分はヘリウム同位体比やメタンの炭素同位体比からマグマ由来と考えられるガスが混入していることが示唆されている(大森ほか,1993)。これまで竹富島では,海底で温泉が確認されているのみで,陸上では確認されていなかったが,2017年に温泉井が掘削された。その際,採取したカッティングス試料から,竹富島の地質および熱的活動を明らかにすることを目的とし,顕微鏡観察,XRDおよびSEM-EDXを用いて分析した。 分析結果から,深度10 mから20 m,30 mから110 m,280 mから340 m,860 mから920 mでは石英が卓越しており,これらは温泉水の通り道であったと推定され,新たに4つの熱的活動が示唆された。</p>