著者
津谷 篤 新藤 透 伴 浩美
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第31回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.429-434, 2015 (Released:2016-02-26)

市場規模マップによると 2014 年の国内ファッシ ョン(アパレル)総小売市場規模は 9.3 兆円であり, 百貨店市場 6.2 兆円,家電小売市場 7.4 兆円を超え て医療用医薬品市場 10 兆円,コンビニ市場 9.4 兆円 にならぶ巨大市場である[1].そのファッション市場 に多大な影響を与えているのがファッション誌であ る.ファッション雑誌を含めた出版雑誌市場規模は, 国内ファッション総小売市場規模 9.3 兆円に対し 9 千億円と 1/10 程度となっており決して大きくない が,[2]によると,女性の約半数が女性ファッション 誌を購読しており,そのうち 30%の女性が流行のフ ァッションを知るために女性ファッション誌を購読 している.各雑誌はそれぞれ独自の理想とするファ ッションがあり,それらを表現する言葉は異なる. ゆえに各ファッション紙面上の言葉の出現比には違 いがあると考えられる.そして女性は年齢に応じ愛 読する雑誌を変遷させていくことから,女性が年齢 に応じ読んでいく雑誌に現れる言葉の出現比は変化 していくと思われる. 本発表では,女性が年齢に応じ愛読するファッシ ョン雑誌の単語出現比の変遷を,矢印を使ったネッ トワーク図を用いて図示することを試みる.まず, 愛読雑誌変遷を問うアンケートの結果から愛読雑誌 変遷ネットワーク図を作成する.続いて雑誌内容か ら各雑誌の出現単語を取得し,言葉の出現比変化を 矢印を用いネットワーク図として表す.