著者
新谷 司 Tsukasa Araya
雑誌
日本福祉大学経済論集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.169-206, 2011-03-31

本稿の目的は研究が関与方法の選択であるという前提に基づいて, イギリスを発祥地とする学際的会計学 (社会会計・環境会計を除く) の動向を俯瞰し, その特徴を明らかにすることにある. 学際的会計学は主に解釈会計学, フーコー主義会計学及びマルクス主義会計学から構成される. 本稿の研究方法は文献研究である.
著者
関口 和雄 後藤 順久 吉田 直美 生江 明 新谷 司 高橋 紘一 小椋 喜一郎 李 忻 土屋 昌
出版者
日本福祉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

「介護・福祉の経営学」の構築を目指し、サービスを提供する事業者の経営とマネジメントについて4つの焦点に絞って研究を行った。1つに、制度・政策と地域への環境対応における不確実性と不安定が揺らぎもたらし、経営の基盤の確立と自立が求められている。2つに、質の高いサービスの提供については、介護職をはじめ人材の育成と職場づくりが鍵になっている。3つに、介護・福祉人材の確保では、何よりも高い離転職に対応し定着をはかるため、職場における精神的サポートや学習支援、仕事の達成感や承認、キャリアビジョンの展望が大きく影響していた。4つに、財務・会計面について、会計ルールの確立、行政・監事・外部監査の整備といった基本的な問題が山積していた。
著者
新谷 司
出版者
日本福祉大学
雑誌
日本福祉大学経済論集 (ISSN:09156011)
巻号頁・発行日
no.46, pp.91-125, 2013-03-31

本論文全体の研究目的はフーコー主義会計研究が生成される段階 (フーコー主義会計研究が特定の会計研究雑誌に最初に掲載される段階とその前後の段階) の状況を検討し, その生成されたフーコー主義会計研究及びその後に展開されたフーコー主義会計研究の到達点と課題を検討することにある. このフーコー主義会計研究はその理論的源泉の相違により第一世代と第二世代に区分することができる. 本論文の第一の目的は, フーコーの著作を理論的源泉とするフーコー主義会計研究の生成過程について明らかにすることである. 第二の目的は, 第一世代のフーコー主義会計研究に関する一定の評価 (到達点と課題) を明らかにすることである. 第三の目的は, 第二世代のフーコー主義会計研究に関する一定の評価 (到達点と課題) を明らかにすることである. 第四の目的はフーコー及びフーコー主義者の著作と第一世代及び第二世代のフーコー主義会計研究を検討した諸論文において示された評価自体に関わる補足説明とその再検討を行うことである. 本論文の分析形式は文献レビューである.