著者
早川 幹 大久保 教夫 脇坂 義博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.10, pp.2359-2370, 2013-10-01

実用的に人間行動を大規模計測・収集するシステムとして,ビジネス顕微鏡システムを開発した.小型・軽量の名札型センサデバイスにより,赤外線を使用した場所や対面情報,三軸加速度による体の動きや音声特徴量を取得し,組織ダイナミクスを可視化してフィードバックする.センサデバイスは,赤外線送受信の時分割駆動により低電力で様々なシチュエーションの人間の対面を記録するビームスキャン技術や,センサデータのブロック処理により,消費電流を約52%削減した.更に,通信路の仮想化によるプロセス多重化により,同時接続台数が増加しても通信性能が劣化しない大規模展開に耐えうるデータ収集フレームワークを構築した.