著者
飯島 伸一 石塚 亮介 吉田 征夫 曽禰 元隆
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.122, no.6, pp.640-645, 2002-06-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
3

The high reliable timer is required in a synchronous measurement and in a distributed processing that uses the network computers. The precision of it is expressed with the stability of the frequency. The easiness of embedding, the low cost and down sizing are requested to the timer that is required in these various fields in addition to its precision. In this paper we propose a technique that realizes a high precision timer, which enables the synchronization in a many point with the low cost and with the small size. The proposed technique adopts a general PI control of VCO (Voltage Controlled Oscillator) based on GPS (Global Posi-tioning System). Also the controller of the timer that was developed is realized by software by using a DSP (Digital Signal Processor). The frequency stability that was obtained by the timer that was developed was 2.3×10-13
著者
吉田 成志 吉井 健一 松本 英昭 大貫 淳 曽禰 元隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.11-20, 1997-01-25
被引用文献数
1

マルチDSPシステムは, 高速性と汎用性を備えた計算機として国際的に注目を浴びているが, マルチDSPシステムに演算処理を行わせる上での問題点として, DSP間のデータ通信によるシステム稼動率の低下が挙げられる. 稼動率の低下を防ぐためには, ハードウェア設計段階においてデータ通信時間を考慮したタスクスケジューリングをさまざまな相互結合網に対して行い, 演算処理に最適な相互結合網および並列アルゴリズムを十分に検討しなければならない. そこでデータ通信時間をあらかじめ正確に把握するためのシミュレーション方法が不可欠となる. 本論文では, マルチDSPシステムに演算処理を行わせた場合に生じるデータ通信の正確な時間を, アセンブラプログラムのインストラクションサイクル数から作成した数式を用いて求める方法について示す. 本手法を用いることにより, 使用するDSPの種類, プログラマ, DSP間の接続方式およびハードウェアシステムの仮装・実装にかかわらず正確な通信時間を理論的に求められる. 演算処理の例として行列積算と連立1次方程式の求解を取り上げた結果, 最適なトポロジーを選択することが数式によりシミュレーション上で容易に可能となることを示した.
著者
和田 義毅 山田 浩太郎 ペチャラニン ナレート 田口 亮 曽禰 元隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

近年のパワーエレクトロニクス機器の普及に伴い増加している、家電、OA機器、産業機械から高調波電流により、機器の焼損、振動、騒音などの障害が生じている。この対策として、アクティブフィルタ(以下AF)により高調波電流を打ち消す方法が注目されている。AFにおいて、負荷電流波形から、高調波成分量を解析する手法としてリカレントニューラルネットワーク(以下RNN)を適用する。波形変換に優れた能力を持ち波形の解析機構を学習によって自動的に獲得する能力を持っているRNNを用いることで、高調波解析能力について研究する。