著者
諫山 大輔 田口 亮 梅崎 太造 保黒 政大
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.211-217, 2011-02-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
12

We describe an unbeatable rock-scissors-paper (janken) game system which defeats the opponent without fail and never has any delay in the presentation of the hand. This system recognizes the shape of the opponent's hand with pictures taken by a 60-fps camera and displays the hand form that can win a game on the screen before the opponent completes their hand form. When a 60-fps camera used, the whole process, which includes image acquisition, preprocessing the image, recognition of the hand shape and a display of the winning hand form, is done within about 16 msec. The optimal display time is decided on the basis of experience, recognition of the hand form and the time needed to present one of the three symbols without giving the opponent, who has average reactions a feeling of delay.
著者
山崎 寿 西村 国男 田口 亮平
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.118-126, 1955-04-29 (Released:2010-11-29)
参考文献数
10

(1) 有明天柞蚕試験地の飼育用4年生櫟樹林において, 萠芽前に地上1.5-1.8mを残して主幹を伐採した主幹伐採区と, 無手術のまま放置した対照区とに柞蚕を放養して, 両区の蚕児の発育状態, 作柄及び飼育樹林の葉質を調べ, これに依り主幹伐採による葉質の変化並びにこれが蚕の作柄に及ぼす影響を考究した。(2) 本実験を行つた1953年は多雨寡照の気象状態を示し, 柞蚕の作柄と葉質との関係を追求するのに好都合の年であつた。(3) 主幹伐採区は対照区に比較して,(イ) 病蚕歩合少く, 健蛹歩合が大である。(ロ) 幼虫体水分率及び体液水分率は小であり, 幼虫体体液屈折率は大である。(ハ) 幼虫の体重が大で, 発育は斉一で経過が早い。(ニ) 繭重, 繭層重及び蛹体重は共に大であり, 繭層歩合は大差ない。(4) 主幹伐採区は対照区は比較して,(イ) 主幹及び側枝の頂芽の伸長が旺盛であり, それに着生する葉数も多い。(ロ) 葉は緑色が濃厚で, 葉身長, 葉巾が大で, 葉肉がより厚い。(5) 主幹伐採区は対照区に比較して,(イ) 葉の水分率が大で乾物率は少い。(ロ) 乾物中の蛋白質の割合が著しく多く, 炭水化物, 粗繊維, エーテル浸出物及び粗灰分の割合は幾分少い。(ハ) 灰分組成ではMn2O3及びMgOに著しく大であり, P2O5及びCaOは大差はないが, SiO2, SO3, Cl, K2O, Na2O, F12O3+Al2O3, は幾分少い。以上の結果を綜合するに, 野蚕飼育用櫟樹の葉は桑葉に比較して著しく粗硬で含水率や蛋白質含量がはなはだ少いが, 萠芽前主幹伐採を行い, 側枝の再生生長を促進させるときは, これに伴つて葉の含水率, 蛋白質含量を増大し, 炭水化物含量及び細胞液屈折率を低下せしめるが, これ等の葉質の変化は柞蚕の蚕作を明かに良好ならしめる。
著者
田口 亮 村田 裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム
巻号頁・発行日
vol.93, no.34, pp.69-74, 1993-05-21

インパルス雑音除去やエッジ保存平滑化を目的に提案されている非線形フィルタにα-Trimmed平均値フィルタがある。本稿ではそのα-Trimmed平均値フィルタを多種の雑音が混合して重畳されている場合や重畳している雑音が非定常な場合に対応させるために、フィルタパラメータαを処理点ごとに可変させる適応型α-Trimmed平均値フィルタを提案した。αの可変は、局所統計量を用いて行うため、処理画像の先験的な情報を必要としない。さらに、適応型α-Trimmed平均値フィルタを2重窓型に拡張することにより、窓幅設定に関しても先験情報を必要としないフィルタ処理アルゴリズムとなった。
著者
田口 亮 岩橋 直人 能勢 隆 船越 孝太郎 中野 幹生
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第23回全国大会(2009)
巻号頁・発行日
pp.1F2OS72, 2009 (Released:2018-07-30)

本稿では,単語の知識を持たないロボットが,人の自由な発話から物や場所の名前を学習する手法を提案する.初期の単語候補は,学習データの音素認識結果から生成する.この単語候補を用いて単語認識と意味・文法の学習を行い,統計的モデル選択の基準を元に,音響的,文法的,意味的に不要な単語を削除・連結する.そして再び単語認識を行う.これを繰り返すことで,単語の正しい音素系列と意味が獲得される.
著者
山崎 寿 西村 国男 田口 亮平
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.413-419, 1955

6年生櫟樹の主幹及び側枝における貯蔵澱粉含有量の季節的変化を顕微化学的に追求し, 次の結果を得た。<BR>(1) 貯蔵澱粉の含有量は主幹においても側枝にても, 又各々の1年生部位, 2年生部位, 3年生部位及び4年生部位にても殆んど同様の季節的変化を示した。然し各部位共その先端部はその基部に比較して貯蔵澱粉の増減の変化がより判つきりしている。<BR>(2) 各部位共貯蔵澱粉の最大期は, 春の雨芽直前 (5月上旬) と秋の黄葉期 (10月中旬) との2回あり, 後者は前者に比して特に顕著である。貯蔵澱粉の最少期は初夏の雨芽伸長期 (6月上旬) と厳冬期 (1月上旬) との2回で, 前者では木質部の貯蔵澱粉は殆んど消失し, 後者では皮部木質部共に殆んど皆無になる。<BR>(3) 冬期貯蔵澱粉の減少に伴う脂肪の増加は認められず, 糖類の増大が起る。<BR>(4) 貯蔵澱粉の蓄積は皮部においては求心的に起り, 減少の場合は遠心的に消失する。木質部では斯る組織的な差異は認め難い。<BR>(5) 春期形成層が活動を始める時期は5月中旬- 下旬で, 主幹側枝共に1, 2年生部位は, 3, 4年生部位より早い。この時期より新しく形成された春材部に澱粉が出現するまでの期間は1, 2年生部位では3, 4年生部位よりも長い。秋材は6月下旬-7月上旬に生成が始まり, 各部位共殆んど同時にその部分に澱粉が現われる。<BR>(6) 幹及び側枝のところどころにおいて, 周皮と初生皮層との間に特殊な貯蔵組織が形成せられここに澱粉の蓄積が起る。これは9月中旬-10月上旬に生成され, 黄葉期には澱粉が充満するが冬期には澱粉は消失する。
著者
田口 亮 棟安 実治 雛元 孝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1817-1825, 1996-11-25
被引用文献数
2

画像信号等の突発的な変化を含む非定常信号が加法雑音によって劣化している場合,その復元には非線形フィルタが有力である.本論文では,階層型ニューラルネットワークを用いて,混合雑音(ガウス性雑音とインパルス雑音の混在雑音)が重畳された画像の復元を目的とする新しい非線形フィルタの一手法を提案する.まず,メジアンフィルタと線形(平均値)フィルタを組み合わせたプロトタイプフィルタを提案する.次に,プロトタイプフィルタがネットワーク構造を用いて表現することが可能であることを示し,そのネットワーク表現を階層型ニューラルネットワークと解釈することにより,メジアンニューラルネットハイブリッドフィルタ(MNNH)へと拡張する.MNNHフィルタは誤差逆伝搬アルゴリズムにより学習可能である.プロトタイプフィルタにおいても混合雑音除去性能は高いが,MNNHフィルタでは,処理対象信号(原画像,加法雑音)の情報が得られた場合,その情報を反映させ,フィルタ性能を更に向上させることができる.最後に,種々の適用例を通じて,MNNHフィルタの有効性を示す.
著者
中野 幹生 能勢 隆 田口 亮 水谷 了 中村 友昭 船越 孝太郎 長谷川 雄二 鳥井 豊隆 岩橋 直人 長井 隆行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

発話と画像情報を入力として,物の名前を覚えるロボットが研究されているが, 名前を覚えさせるモードをあらかじめ設定しておかなくてはならなかったり, 名前を覚えさせる発話のパタンが決まっていたりした.本稿では,さまざまな ドメインの対話を行うことができ,対話の途中で物の名前を教示する発話を聞 くと学習を行うことができるロボットのアーキテクチャとその実装について述 べる.
著者
加藤 徳人 丹羽 伸二 安川 博 田口 亮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.194, pp.77-81, 2003-07-10

近年、地上波ディジタル放送やテレビのデジタル化,デジタルカメラなど,映像資料をデジタルデータとして扱うことが一般化されている.このため,画像の幾何学的処理が頻繁に行なわれ,中でもデジタル画像は拡大変化に向いていない.研究がなされている画像拡大手法として,周波数解析による高周波数成分の推定を伴う拡大法が提案されているが,各階層の相関が弱い画像では効果が低いという問題点が生じてしまう.また, Bezier曲面を使用する画像拡大手法が従来方式として提案されている.この手法では各画素がエネルギーを持っていると仮定し,各画素間のエネルギを保存しながら画像拡大を行なう.本稿では、拡張性の高いBスプライン曲面を使用する方法を提案し,さらに、拡大画像の評価方法としてPSNRを用いて拡大画像を客観的に評価した.
著者
小林 大 山口 宗慶 花井 知広 渡邊 明嗣 田口 亮 林 直人 上原 年博 横田 治夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.355, pp.39-44, 2003-10-01
被引用文献数
1

データの格納や提供といったサービスは今やIT基盤の中核であり,例えバグフィックスや機能向上のためのソフトウェア更新であっても,そのためにサービスを中断することは許容され難い,高可用なデータ格納・提供のためのアプローチの一つとして我々は自律ディスクを提案しているが,自律ディスクにおいてもサービスを停止すること無くシステム構成ソフトウェアの更新を行えることが肝要である.本稿では自律ディスクに対して高可用なシステム更新手法を提案する.提案手法では物理ノード内に複数の仮想ノードを構成し,仮想ノード間での論理的なデータ移動を用いることで無停止かつ僅かな性能低下でシステム更新を行うことが可能である.また本手法について実装し実験を行った結果を用いてその有効性を示す.
著者
和田 義毅 山田 浩太郎 ペチャラニン ナレート 田口 亮 曽禰 元隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

近年のパワーエレクトロニクス機器の普及に伴い増加している、家電、OA機器、産業機械から高調波電流により、機器の焼損、振動、騒音などの障害が生じている。この対策として、アクティブフィルタ(以下AF)により高調波電流を打ち消す方法が注目されている。AFにおいて、負荷電流波形から、高調波成分量を解析する手法としてリカレントニューラルネットワーク(以下RNN)を適用する。波形変換に優れた能力を持ち波形の解析機構を学習によって自動的に獲得する能力を持っているRNNを用いることで、高調波解析能力について研究する。
著者
田口 亮 岩橋 直人 船越 孝太郎 中野 幹生 能勢 隆 新田 恒雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.549-559, 2010 (Released:2010-06-30)
参考文献数
18
被引用文献数
2 2

This paper proposes a method for the unsupervised learning of lexicons from pairs of a spoken utterance and an object as its meaning under the condition that any priori linguistic knowledge other than acoustic models of Japanese phonemes is not used. The main problems are the word segmentation of spoken utterances and the learning of the phoneme sequences of the words. To obtain a lexicon, a statistical model, which represents the joint probability of an utterance and an object, is learned based on the minimum description length (MDL) principle. The model consists of three parts: a word list in which each word is represented by a phoneme sequence, a word-bigram model, and a word-meaning model. Through alternate learning processes of these parts, acoustically, grammatically, and semantically appropriate units of phoneme sequences that cover all utterances are acquired as words. Experimental results show that our model can acquire phoneme sequences of object words with about 83.6% accuracy.
著者
吉原 朋宏 渡邊 明嗣 小林 大 田口 亮 上原 年博 横田 治夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.185-190, 2005-07-06

我々が提案している並列Btree構造向けの並行性制御手法MARK-OPTが, アクセスパターンが各PE(Processing Element)で均一である環境において有効であることを示してきた.本稿では, アクセスパターンの偏りがある環境における従来手法との比較実験から, アクセス偏りによるMARK-OPTへの影響を考察し, MARK-OPTがアクセス偏りがある環境においても有効であることを示す.また, そのアクセス偏り除去のための有効な手段であるデータマイグレーションの並行性制御にMARK-OPTを用い, データマイグレーションが発生する頻度を変化させた場合の実験から, データマイグレーションによるMARK-OPTへの影響を考察し, MARK-OPTがデータマイグレーションの並行性制御として有効であることを示す.