著者
服部 健一
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究 技術 計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.177-206, 2020-08-20 (Released:2020-08-22)
参考文献数
12

Current status of start-up eco-system in Japan is described from the view-point of industry creation. Mechanism and required skills of venture capital business is analyzed and new approaches are proposed considering cultural difference of Japanese academia-industry structure and Silicon Valley model.
著者
王鞍 孝子 永山 隆 米田 保雄 服部 健一 荻野 大和 田牧 千裕 高島 吉治 安木 大策 橋場 雅道 久田 茂 中村 和市
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第39回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.S11-1, 2012 (Released:2012-11-24)

臨床副作用と非臨床毒性所見の相関性については、医薬業界に携わる多くの者が興味を抱いているところであり、過去にもいくつかの調査がある。国内においては、1992年から1994年にかけて、製薬協で開発中止薬のアンケート調査や市販薬の文献調査1-3)などが実施されている。これらの調査は、主に非臨床試験ガイドラインの作成に当たり、その妥当性を確認することを目的として実施されたものである。海外においてはOlsonら4)の報告がある。 過去の製薬協の調査から20年近く経過し、多数の生物製剤や治療ワクチンの登場など、状況も大きく変わっていることから、現在販売されている医薬品(調査対象:平成13年~22年承認の新有効成分含有医薬品)を中心に、臨床副作用と非臨床毒性の相関性を添付文書・審査報告書・承認申請資料などの公開資料を情報源として調査した。特に、本調査では、相関性が認められない副作用の種類を確認することに主眼を置いて、多方面から解析を行った(例えば、薬剤の薬効群、投与法、副作用発現頻度及び相関のある副作用に関しての動物の種類、暴露量や投与期間等)。これらの結果から、非臨床毒性試験における限界と今後の課題を考えたい。1) 製薬協、医薬品評価委員会、基礎研究部会資料52, 1992年, 毒性試験結果と臨床副作用の関連性 2) 製薬協、医薬品評価委員会、基礎研究部会資料61, 1993年, 臨床副作用と動物試験データの関連性に関するアンケート調査3) 製薬協、医薬品評価委員会、基礎研究部会資料65, 1994年, 臨床副作用と動物試験結果の関連性に関する文献調査4) Olson H et al. Concordance of the toxicity of pharmaceuticals in humans and in animals. Regul. Toxicol. Pharmacol. 2000, 32, 56-67
著者
服部 健一 谷野 幸雄
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.55-58, 1963
被引用文献数
1 10

本品は重要な分散剤であるがその基礎的知見に乏しく分散機構,水溶液の性質に至っては全然知られていない。また成分についても多くの成書が2核体として取扱っているが,はたして2核体が主成分とみなせるかどうかは疑わしい。当然その多分子性,高分子性が分散性と密接な関係があるものと予想されるので,この組成,構造を明らかにすることは分散性を解明する上に重要な問題と考えられる。組成を明らかにするため先ず精製β-ナフタリンスルホン酸のホルマリン縮合物ナトリウム塩を合成し,ペーパークロマトグラフィーによって<I>Rf</I>を異にする9個のスポットに分けた。おのおのスポットの核数を決定するためZollingerの方法によってスルホクロリドにかえアセトフェノン中における氷点降下法によってその分子量を測定した。その結果Rfが小さくなるにつれ順次分子量は増加しており,それぞれ1,2,3,……9核体(原点)に相当することを確認した。同時に従来の2核体が主成分であるかのような取扱いは誤りであることが明らかになった