著者
服部 健吾
出版者
社会技術研究会
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.188-197, 2003 (Released:2009-08-19)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2

「責任追及から逃れるために事故情報を隠す」という事故当事者の証言に対する「萎縮効果」の存在から,事故の原因追究と責任追及の間では情報を分離すべきである.一方で事故原因の特定はどちらにも必要であり,情報の共有はコストを下げる.このディレンマにいかに対処すべきかを考えるために,事故情報の流用の観点から事故調査機関と刑事・行政・民事の事故責任追及制度の関係の日米比較を行い,両国にほぼ同じ運用上の実態があることを明らかにした.しかし,日本では,制度的保障が劣ることから,不確実性が生み出す「萎縮効果」が存在しうる.その点,制度的改善が図られるべきであろう.
著者
三宅 優一郎 高見澤 滋 好沢 克 畑田 智子 服部 健吾
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.1236-1239, 2018-10-20 (Released:2018-10-20)
参考文献数
13

症例は5歳女児.持続する不正性器出血を主訴に当科紹介受診となった.外陰部を含め,身体所見に異常を認めなかった.MRI検査にて膣内異物を同定し,全身麻酔下に膣内観察,摘出を行った.摘出異物は直径約18 mmのプラスチック製の玩具とビニール片であった.異物摘出後,小児用膀胱鏡を用いて膣内を観察すると膣内の炎症所見は高度で,子宮口は同定困難であった.性的虐待の可能性も考慮し児童相談所と相談したが,性的虐待の可能性は低いと判断されたため摘出後4日目に自宅退院となった.摘出1か月後に再度小児用膀胱鏡を用いて膣内観察を行った際,膣内ポリープを認めたため摘出した.ポリープは異物による慢性炎症が原因と考えられる肉芽組織であった.小児の難治性の帯下・不正性器出血は膣内異物を疑い速やかな膣内観察が必要であり,摘出後のフォローアップも重要と思われた.