著者
山崎 雅英 朝倉 英策 尾崎 由基男
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.12, pp.2974-2982, 2008 (Released:2012-08-02)
参考文献数
10
被引用文献数
1

凝固・線溶系血液検査は出血性素因・周術期止血管理とともに,日本人の死因の1/3を占める血栓症の早期発見・治療において重要である,凝固時間の延長が見られる場合には,クロスミキシング試験をおこない,凝固因子欠乏と循環抗凝血素の鑑別を行う.凝固・線溶活性化の最も簡便な指標はFDP,D-ダイマーであり,これらが異常高値を示した場合にはTAT,PICなどの分子マーカーを測定することにより病態解析が可能である.血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の診断にはADAMTS-13活性測定が有用である.
著者
朝倉 英策
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.604-618, 2020 (Released:2020-12-14)
参考文献数
87
被引用文献数
1
著者
朝倉 英策
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.109, no.7, pp.1378-1385, 2020-07-10 (Released:2021-07-10)
参考文献数
13
被引用文献数
3 2

播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation:DIC)は,「日本血栓止血学会DIC診断基準2017年版」を用いて診断するのがよい.DICの病型分類(線溶抑制型・線溶亢進型・線溶均衡型)は,早期診断,治療法の適切な選択の両観点から重要な概念である.PT(prothrombin time),APTT(activated partial thromboplastin time)のみではDIC診断は不可能であり,少なくともフィブリノゲン,FDP(fibrin/fibrinogen degradation products)及びDダイマーも加えたスクリーニングが不可欠である.近年,血栓性微小血管障害症とDICの鑑別も話題になっている.
著者
朝倉 英策
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.9, pp.2010-2017, 2017-09-10 (Released:2018-09-10)
参考文献数
10
被引用文献数
2