著者
黒須 明 木戸 雅人 長井 敏明 徳留 省悟
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.38, no.Supplement3, pp.61-65, 2006-08-30 (Released:2013-05-24)
参考文献数
8

1953年から2003年までの50年間の東京23区内における自動車運転中の突然死629例(男性623例,女性6例)について東京都監察医務院の症例から抽出し検討を行った.年齢別では40歳未満99例(15.7%),40~64歳450例(71.5%),65歳以上80例(12.77%)であった.車種別では大型車が51例(8.1%),普通自動車が402例(63.9%),軽自動車が32例(5.1%),二輪車が47例(7.4%)であり,タクシーの率が高く135例(21.5%)を占めた. 死因別では心血管系が379例(60.3%),脳血管障害が200例(31.8)%であった.事故の有無については,構造物あるいは他車との衝突があった事故が169例(26.9%),無事故が460例(73.1%)であった.
著者
一杉 正仁 木戸 雅人 川戸 仁 横山 朋子 黒須 明 長井 敏明 徳留 省悟
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.135-138, 2004-09-17 (Released:2017-04-27)
参考文献数
7

異状死体からの眼球摘出例をもとに、法的および倫理的問題を検討した。角膜移植実施のためには、眼球提供者の死体血を採取して、適応基準検査を実施することが必要となる。異状死体では、法医解剖終了後の採血が困難であるため、事前の血液採取が必要である。そのためには、死因究明の目的で採取した血液を使用するか、あるいは解剖時に採血をする必要がある。異状死体からの眼球摘出および諸検査をすみやかに行うために、本問題について幅広い理解が必要であり、かつ、司法当局、一般臨床医、異状死体の検案や解剖に携わる医師が密接に連絡を取り合うことが重要である。