著者
木田 章義
出版者
日本語学会
雑誌
國語學 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.140-141, 2002-01-01
著者
木田 章義
出版者
臨川書店
雑誌
国語国文 (ISSN:09107509)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.11-42, 2015-04
著者
木田 章義
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.41-49, 1998

There is not a large difference between the Philologist and the Japanologist regarding the fundamental understanding of the structure of Japanese syllable. There are three important areas of this topic: 1) phonetic study of the technical terms, 2) analysis of the syllable structure of dialects, and 3) historical study. I argue the term "Syllabeme" is not proper . Lastly, I give an outline of the history of the structure of the Japanese syllable.
著者
木田 章義 ZHONG JinWen
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2004

西部裕固語(以下彼等の自称「ヨグル語」を使用する)は、トルコ系民族がイスラム化する前に、甘粛省に東遷したので、他のトルコ系民族の受けたイスラム教やアラブ文化の影響がない。そのためもあって、その言語は古代トルコ語の特徴をよく残している。今回の共同研究によって、それが確かめられると同時に、古代日本語の文法現象について、新たな視点が得られた。例えば、ヨグル語では受身形は、時には可能、自発の意味を持つが、それは古代日本語の受身助動詞「る」「らる」と同じである。特に興味深いのは、ヨグル語では受身が可能の意味をもつ過程が跡づけられる点である。日本語の受身形は「自発」を基本として発達したという見解については改めて考える必要がある。ヨグル語の研究は、ほとんど進んでいない。今回、招聘できた鐘進文氏が唯一の研究者と言っても良いが、この共同研究によって鐘氏の文法分析が、中国語や、これまでの漢族の分析の影響を受けて、かなり矛盾のあるものとなっており、丁寧に日本語と対比することによって、分析すべき多くの言語現象があること、文法体系がかなりゆがんで捉えられていることが分かった。日本語と、細部まで比較するためには、あらためてヨグル語の文法書を作成しながら、共同研究を続けなければならない。また、文法書の作成以前に、ヨグル語の単語の正書法を決めなければならない。ヨグル語の表記はローマ字を使うことになるが、その正書法が決まっていないために、同じ単語が全く違った表記になったり、二つの語が融合した形式になっているものも少なくない。資料を残してゆくためにも、正確な文法分析のためにも、正書法を決めることは喫急の作業である。現在、ヨグル語の話手は3千人ほどしか居ず、年々、漢語の影響が強くなり、若者にはヨグル語を解さない者が多くなってきている。放っておけば、この一世代で滅亡してしまうことになるだろう。この共同研究は、ヨグル語が滅亡する寸前に、その言語を記録し、分析する貴重な機会となった。
著者
木田 章義
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

建仁寺両足院所蔵の、抄物を中心として、仮名を含む文献を中心に資料調査を行い、写真撮影と整理作業、それに平行して、担当者を決めて資料分析を行った。禅僧の抄物が非常に専門的な内容であり、かつ、大部なものが多いため、予想外に分析に手間取り、資料の影印刊行の予定も大幅に遅れてしまった。調査資料に関する纏まった成果は、1~2年後からということになるが、若手研究者も数人育ち、関係資料もほぼ整理ができた。同時に、漢籍・仏典の調査も行っていたので、五山禅僧の教養の基盤もかなり明らかになり、この面でも大きな成果があがった。