- 著者
 
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             本田 崇人
             
             松原 靖子
             
             根山 亮
             
             櫻井 保志
             
          
 
          
          
          
          - 雑誌
 
          - 情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.9, no.3, pp.1-13, 2016-09-30 
 
          
          
          
        
        
        
        本論文では,車両走行データのための自動パターン検出手法であるTRAILMARKERについて述べる.TRAILMARKERは,位置情報をともなう様々な車両走行センサデータが与えられたときに,おのおのの道路や場所における車両走行の特徴を抽出し,それらの情報を統計的に要約,表現する.すなわち,走行データに基づく高度な道路地図情報を提供する.具体的に提案手法は,(a)車両走行データをテンソルとして表現した後,そこから複数の部分シーケンスに共通する主要な走行パターンを抽出する.(b)その際の計算量は入力データのサイズに対して線形である.さらに,最も重要な点として,(c)提案手法はパラメータに依存しない.すなわち,事前情報の付与またはパラメータのチューニングを行うことなく,大規模車両走行データの特徴抽出とパターン検出を自動で行うことができる.実データを用いた実験ではTRAILMARKERが様々な車両走行データの中から主要パターンや外れ値シーケンスを効果的かつ効率的に検出することを確認した.