著者
二神 弘 杉村 暢二
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.196-216, 1975-03-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
16

上述したごとく多くの地方都市においては,原型として古い戦前型都心や戦災復興型都心の部分的,外装的改変では,もはや量的質的に飛躍的に増大した都市住民の都心的欲求を充足することは困難になってきている.このような今日的状況のなかで地方都市は.それぞれ独自に都心再開発計画を構想し,或は立案し,或は既に都心再開発を実施しているなど,その現状は極めて多様である.筆者は地方都市における都心再開発は,先発グループとしての中央巨大都市群の都心再開発の先行の中から多くの教訓を学びつつ,都市住民の広汎な都心的欲求に十分に対応した,いわゆる市民都心の創造を強く提案したい.
著者
杉村 暢二
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.283-296, 1972
被引用文献数
1

歩行者通行量の多少は,概して,「通り」の地価に反映し,専門店・高級文化品店・百貨店などをはじめ,その他の商業施設,娯楽施設および主要駅などに影響されるぼかりでなく,市街地内の機能地域や都市地域をとりまく後背地域などによっても規定されるところが大きい.<br> ここでは,歩行者通行量をとりあげ,まず中心商店街の歩行者数とそのパターン,歩行者数のピークとその流動状況などにふれた,その後,中心商店街の性格を歩行者通行量に対する都市人口および後背地を含めた広域都市人口,平日対休日の割合,時間帯毎の変化,男・女別の構成比などから検討し,中心商店街として,ふさわしいタイプなどを求めた.<br> さらに・中心商店街の性格の1つである時間帯毎の変化によって,18都市の中心商店街のタイプづけを行ない,それらのパターンから,ショッピング・センターの類型にまでふれた.
著者
杉村 暢二
出版者
古今書院
雑誌
地理 (ISSN:05779308)
巻号頁・発行日
vol.29, no.9, pp.p100-107, 1984-09