著者
李 鵬昆 井林 宏文 峰野 博史
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.233-234, 2015-03-17

無線センサネットワークの配線しやすさと作業者の負担が少ないため,施設園芸環境で使用されている.しかしながら,施設園芸のような複雑な環境では,環境条件が無線電波に大きく影響を与える.結果として,施設園芸環境での無線通信が不安定になり,RSSI低下やパケットロスの現象を発生する.そこで本研究では,施設園芸環境での無線通信品質を低下させる要因を解明するため,電波への影響要素を分類し,影響が大きな要素を分析した.電波暗室で検証実験を行った.また,施設園芸環境で主な影響要素が2.4GHz帯と429MHz帯へ与える影響の割合を検証した.その結果,2.4GHz帯と429MHz帯では無線通信に影響を与える要素の占める割合が異なることを示し,施設園芸環境に最適な無線周波数帯を確認した.
著者
尾田 十八 山崎 光悦 坂本 二郎 北山 哲士 酒井 忍 金井 亮 李 鵬 李 鵬
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究は,自然・生態系と調和した新しい材料,構造,機器,システム等の創生法を,生物に学ぶことによって確立することを目的としている.その方法は多様な生物の中で,特異性を有する生物にまず注目する.本研究では動物の例として繰返し衝撃負荷に耐える「キツツキ」を,植物の例としては,軽量であるが不燃性を示す「桐材」に注目した.そしてこれらの特性がどのようなメカニズムによって生じているのかを,主として力学的視点より明らかにした.これらの結果と,代表者らがすでに行って来ている竹や卵殻の構造・組織分析結果を含め,新しい構造設計および材料設計法の基本原理を提示した.