著者
菊池 之裕 村越 英樹 舟久保 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.97, no.524, pp.37-44, 1998-01-30
参考文献数
5
被引用文献数
1

本論文ではニューラルネットを利用した論理型言語処理系を提案する. 論理型言語で記述されたプログラムをニューラルネットワークへ変換し, ニューラルネットの最適化機械としての能力の適用範囲を論理型言語に記述された問題へと広げるものである. 著者らは以前, ニューラルネットを利用した論理型言語の推論機構について提案を行ったが, Prologの特徴の有意義なデータ構造の一つであるリスト構造については考慮されておらず. 言語処理系としては不完全であった. そこで我々は, リスト構造を考慮した動的なネットワーク構造を固定する変換機構を提案し, その評価を行った. 結果, 効率の改善がみられ, 処理系の完成度を高めた.
著者
中井 眞人 角田 善彦 孫 財東 村越 英樹 林 久志 網代 剛
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

昨年夏にCVPR2017 で発表されたOpenPoseは,簡単なWeb カメラを使ってリアルタイムで多人数の同時姿勢認識ができる.OpenPose の応用研究としてバスケットボールの投入予測と脳梗塞初期診断判定(FAST)システムを構築した.その結果、投入予測モデルでは先行研究と比較してかなり優位であることが分った.従来は全体の姿勢データを時系列で取得するにはモーションキャプチャーの様なセンサーが必要で、サンプリングが極めて少なく回帰分析等の統計モデルを使った分析ができなかった.OpenPoseでは容易に多くの姿勢データが取得でき統計モデルを使った分析が可能になった.さらにOpenPoseを使った投入予測モデルでは有意な精度が得られたので、OpenPose の認識するリアルタイムの姿勢データは統計モデルに耐え得る精度を持つことも判明した.もう一つのFASTシステムの成果については今後報告する予定である.
著者
泉 宏志 武田 有志 森 久直 坂巻 佳壽美 栗原 朋之 宇賀神 孝 村越 英樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.2409-2417, 2003-09-15
参考文献数
14
被引用文献数
4

WBT(Web-Based Training)と呼ばれる教育システムが多数提案され,開発されているが,実験を扱うWBTシステムは少ない.そこで本論文では,ディジタル回路実験のためのWBTシステムを提案する.ここで提案するWBTシステムはサーバ/クライアントシステムであり, 学習者は,クライアントが持つ実験用ボードで実験を行う.実験用ボードには,FPGA(Field Programmable Gate Array)が搭載してあり,サーバから実験用回路データを書き込むことができる.また,指導者は,実験用ボードの状態をJTAG(Joint Test Action Group)テストを応用したモニタリング機能によって把握できるため,学習者への適切な指導が可能である.本システムを用いてディジタル回路実験を行い,実験室で行われているディジタル回路実験と同様な実験ができることを確認した.A lot of WBT (Web-Based Training) systems have been proposed and developed. However, there are few WBT systems treating experiments.Then, this paper proposes a new WBT system for digital circuit experiments. This system is a server/client system,and the exercises and experiments are performed with the FPGA (Field Programmable Gate Array) based training board on the client.The instructor can know the state of the circuits by the monitoring function adapting JTAG (Joint Test Action Group), and can teach to the student suitably.As the result that actually exercised with created educational contents,we confirmed that the same study as digital circuit experiments in current educational institutions could be performed.