著者
松井 充
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.516-520, 1996-06-15
参考文献数
10
被引用文献数
2
著者
松井 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.96, no.167, pp.35-48, 1996-07-22
被引用文献数
26

新しい秘密鍵暗号アルゴリズムMISTY1および、MISTY2を提案する。MISTY1およびMISTY2は128ビットの暗号化鍵をもつ64ビットプロック暗号であり、安全性の点では差分解読法と線形解読法に対する証明可能安全性を実現している点が大きな特長である。またソフトウエア・ハードウエアを問わず高速な暗号化処理が実現できるよう設計されており、例えば8段のMISTY1はソフトウエアではPentium 100MHzで20Mbps, PA7200 120MHzでは40Mbpsの暗号化速度を達成している。本稿ではこれら暗号アルゴリズムの設計原理および詳細仕様、ならびにサンプルプログラムを記載する。
著者
青木 和麻呂 太田 和夫 荒木 志帆 松井 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.94, no.56, pp.47-60, 1994-05-20
被引用文献数
2

線形解読法をFEAL-8に適用した場合の安全性評価の実験結果を報告する。線形解読法では1)偏差率の大きい線形表現を見つれること、2)解読の計算量と記憶容量を計算機実験可能な範囲におさまるように実効ビット数を押えること、が重要である。従来知られているBihamの線形表現(偏差率は2^-11>)より大きい偏差率(1.149×2^-8>)の7段線形表現を発現し、線形表現における鍵ビット、テキストビットの影響を注意深く観測することで実効ビット数を削減して、FEAL-8に対する線形攻撃法をワークステーションで実装可能にした。計算機実験(SPARCstation 10 Model 30)を行なったところ、既知平文数2^25>個では1時間程度で70%以上、2^26>個では1時間強でほぼ100%の成功率ですべての拡大鍵を導けることを確認した。