著者
四方 裕夫 上田 善道 西澤 永晃 飛田 研二 松原 純一
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.1088-1092, 2007-05-25

61歳, 男性に下腿腫脹と疼痛が出現し, 深部静脈血栓症を疑われて歩行で入院した. エコーならびに下肢静脈造影CTでの検討では深部静脈は開存していた. 受診時の身体および血液検査所見は白血球増多もなく, 強い炎症所見を示し原因不明の筋膜炎を疑った. 入院後の輸液での経過観察中の翌朝に急死した. 剖検にて血液ならびに皮下, 筋肉組織からA群溶血性連鎖球菌感染症が検出され, 劇症型A群溶血連鎖球菌感染症と判明した. 急激な転帰をきたしたいわゆる 【人食いバクテリア】 を経験したので文献的考察を加えて報告する.
著者
四方 裕夫 上田 善道 野口 康久 松原 純一
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.17, no.7, pp.735-739, 2003-11-15
参考文献数
14

大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症に対する大動脈弁置換術後1年6ヵ月の64歳, 男性.退院後の通院中に胸部異常陰影を指摘され, 経過観察中に陰影の増大を認めた.症状はなく, 血液検査に異常なく, 胸部CTで縦隔に7cmの腫瘤と<SUP>67</SUP>Gaシンチで同部に強い集積を認めた.抗凝固剤をワーファリンよりヘパリンに代えてVATSを行った.術中病理で悪性腫瘍を疑い, 胸骨正中切開に変更した.左無名静脈を一時的に切離, 腫瘤を完全切除した後再建した.組織病理・組織免疫学的検討で転移腫瘍は否定され, 原発性胚細胞腫 (精上皮腫) と判明し, 浸潤・転移はなかった.術後経過は順調で退院し, 約1ヵ月後にBEP療法 (Cisplatinum, Etoposide, Bleomycin) を施行した.白血球数400/μ<I>l</I> (好中球20%) の骨髄抑制が生じたが, G-CSF投与により正常化して退院した.現在元気に通院中である.
著者
松原 純一
出版者
學燈社
雑誌
國文學 : 解釈と教材の研究 (ISSN:04523016)
巻号頁・発行日
vol.9, no.10, pp.41-45, 1964-08
著者
松原 純一
出版者
社団法人日本循環器学会
雑誌
循環器専門医 : 日本循環器学会専門医誌 (ISSN:09189599)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.325-329, 2003-10-15

2003年7月10日,11日と金沢市において第31回日本血管外科学会総会を開催させていただいた.心臓以外のすべての血管を対象とし,500題近い演題の応募をいただいた.以下に,招請講演,シンポジウム,ビデオシンポジウム,パネルディスカッションを中心に,2002年後半から2003年前半の日本を中心とする血管外科学の進歩という観点から述べてみたい.大きなポイントは2つあり,種々血管疾患に対する新しい治療戦略と日本の血管外科学の専門化,国際化である.
著者
松原 純一
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02892677)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.323-334, 1989-12-15