著者
松川 真美 細川 篤 長谷 芳樹 長谷 芳樹 柳谷 隆彦 星野 裕信
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

MHzの超音波照射により骨中に生じる誘発電位について実験的検討を行った。その結果、10 kPa程度の超音波照射でも誘発電位が観測され、圧電性の存在が確認された。この結果は骨折治療に使用される低強度超音波法による治癒メカニズムに、圧電による電荷生成が関与する可能性を示唆している。またこの誘発電位は湿潤した骨でも観測されたほか、HApの配向量に依存しないこと、誘発電位の極性は部位に依存することを見出した。また、圧電FDTD法を用いて、超音波伝搬による骨中電界の空間分布推定を試み、骨折の有無によって、分布が大きく変化することを確認した。
著者
西 翔平 池永 雄貴 松川 真美 ラグレー ピエール-イヴ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.167, pp.41-45, 2013-07-29

脈波は血管内を伝搬する圧力波が皮膚表面上に変位となって観測されるものである.圧力波は血管内を伝搬するため,血管硬さの影響を受ける.そこで我々は脈波の波形変化を利用して,血管の弾性率推定を提案してきた.その中で圧力波や脈波の数値解析手法として1次元理論モデルを用いた.しかしこのモデルでは圧力波が伝搬した血管系全体の平均的な弾性しか算出できない.そこで本研究では,局所的な血管弾性と平均弾性の比較検討を試みた.自作の粘弾性チューブを用いて,その平均的な弾性と局所的な弾性を推定した.また,引張試験より得られたチューブ材料の弾性率とも比較し検討したので報告する.