著者
松本 望希
出版者
近畿大学全学共通教育機構教養・外国語教育センター
雑誌
近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編 = Kindai university center for liberal arts and foreign language education journal. Foreign Language edition (ISSN:2432454X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.33-46, 2020-07-31

[抄録]本論は、バーナード・ショー『医師のジレンマ』(1906)における医師たちの表象に注目し、ショーが医療において生じるジレンマ、すなわち「命の価値を医師が恣意的に決めてしまうこと」に対して、そうしたジレンマを感じてしまうこと自体が誤りであると考えていることを明らかにするものである。さらにショーは、当時英国社会において、賛否両論を巻き起こしていた動物の生体解剖論争を通して、舞台空間と現実社会の問題を接合することを試みた。「悲劇」という副題をもつ本作品は、従来その皮肉めいたプロットから、ショー流の諷刺が利いた「喜劇」的なもの、すなわち悲喜劇として解釈されてきた。一方で本論では、作中で取り上げられる医療倫理の問題そのものは「悲劇」的なものであることについて検討する。

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著者
松本望著
出版者
電波新聞社
巻号頁・発行日
1978
著者
梅原 康湖 辻 直子 冨田 崇文 谷池 聡子 川崎 正憲 奥村 直己 高場 雄久 松本 望 河野 匡 丸山 泰典 尾崎 信人 工藤 正俊
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.207-215, 2015 (Released:2015-03-31)
参考文献数
28
被引用文献数
1

【目的】外来大腸内視鏡検査におけるプロポフォールを用いた意識下鎮静法の安全性・有用性と患者満足度について検討する.【方法】外来大腸内視鏡検査を受けた80歳未満,ASA2以下の患者661人を,鎮静剤希望者と非希望者にわけた.鎮静剤希望者はプロポフォール単独群とミタゾラム+ペンタゾシン群に無作為に振り分けた.プロポフォール単独群241例ミタゾラム+ペンタゾシン群236例非鎮静群184例について呼吸循環器系への影響,回復時間,患者満足度,帰宅後の問題点について検討した.【結果】プロポフォール単独群で血圧の低下,ミタゾラム+ペンタゾシン群で心拍数,酸素飽和度の低下を有意に認めたが,一過性で重大な合併症はなかった.プロポフォール単独群の回復時間は短く,高い患者満足度が得られ,帰宅後の問題点も少なかった.【結論】外来大腸内視鏡検査の意識下鎮静法ではプロポフォールが第一選択と考えられた.