著者
板倉 征男 松田 治男 鈴子 学
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2010-CSEC-50, no.42, pp.1-6, 2010-06-24

P (プライバシー) マークの審査を通してみた最近の中堅企業の情報セキュリティ・マネジメントや情報漏えい対策の傾向,特に経営者の情報セキュリティに対する考え方の傾向を述べる.不況下で一般に情報セキュリティに対しては従来のようなマンパワーは掛けられないが,ローコストながら全社で取り組んで成果をあげつつある中堅企業も見られ学ぶべき事も多い.
著者
板倉 征男 長嶋 登志夫 辻井 重男
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.2394-2404, 2002-08-15

個人識別IDのために用いるDNA情報としては,全塩基配列のなかでSTR(Short Tandem Repeat)と呼ばれる数塩基の繰返し回数の個人差を用いることが考えられる.筆者らはSTR座位(ローカスという)を複数箇所指定しそこで得られる繰返し回数情報を一定の順序で並べて個人識別子(以下DNA個人IDと呼ぶ)を生成することを提案し,実用化のための数々の基本的考察を行った.本論文ではこのDNA個人IDの原理を用いたバイオメトリックス本人認証およびバイオメトリックス署名について実用的システムを提案する.また,提案の方式を検証するために実証実験を行った.すなわち,500人以上の提供者の協力を得て実際の人体のDNAを採取し,本方式によりバイオメトリックス本人認証が可能であることを検証した.実用化のために,リアルタイムによるDNA分析装置の開発が条件となるが,本装置の実現までの間は2枚のICカードを用いて認証を行う方式を考案した.
著者
板倉 征男 岩田 哲 尾形 わかは 黒澤 馨 辻井 重男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.213, pp.137-144, 2000-07-18
被引用文献数
1

生体情報を用いて本人識別を適確に行う手法は, バイオメトリックス認証技術として近年脚光を浴びている課題であり, 多角的に研究実用化が進んでいる.本論文では, 個人識別情報として一意性のあるデジタル情報が得られるDNA情報の採取と取扱及びその特徴について述べ, それを公開鍵暗号体系に組込んだシステム及びその効果について論ずる.次に公開鍵に組込むなどの具体的な事例を数種提案する.