著者
辻井 重男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FACE, 情報通信倫理
巻号頁・発行日
vol.95, no.569, pp.17-27, 1996-03-09

1995年12月に開催されたOECD暗号政策会議等で得た知見に基づいて、暗号供託システム、鍵管理システム及び電子現金について、プライバシーの観点も含め、国際的な視野の下に記述している。
著者
税所 哲郎 齊藤泰一 土井 洋 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.43, pp.13-18, 2002-05-23
参考文献数
12
被引用文献数
4

株主総会における議決権行使は,各株主が所有株式数に比例した投票権を持つことから,1人で複数投票可能な投票とみなすことができる.しかし,現状では,郵送等によって行使されるため電子化は進んでおらず,セキュリティが確保されているとも言いがたい.我々は,株主総会の電子化を検討しているが,このためには議決権行使の電子化は不可欠である.本稿では,1人で複数投票可能であるという条件に注目し,それによる問題点等を分析する.更に,電子議決権行使に対応できる1人複数投票可能な電子投票プロトコルを提案し,その評価を行う.Since any stockholder has ballots the number of which is proportional to his amount of stocks, the voting procedure in the annual stockholder's meeting can be seen as a modification of usual voting in democratic meetings. However the computerization of the procedures in stockholder's meetings and its security technologies have not been developed enough. We have studied the computerization in stockholder's meetings, in which the proposal of electronic decision systems at stockholder's meetings is one of our main purposes. In this paper, we focus on the property that one stockholder can vote several ballots in a stockholder's meeting, and consider related issues. Moreover we propose electronic voting schemes for stockholder's meetings through which that property holds, and clarify their benefits.
著者
辻井 重男 才所 敏明 山澤 昌夫 佐藤 直
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.2, 2017-10-16

情報セキュリティ総合科学の視点から,筆頭著者(辻井)が永年,主張してきた,「自由,安心・安全,プライバシーという,相互に矛盾しがちな三者に対する三止揚を情報社会の価値観とし,これを実現するために,Management(経営・管理,市場),Ethics(倫理,心理,行動規範),Law (法制度),Technology (技術)を密結合・強連結させること(MELT-UP と呼ぶ)により住み易い情報社会の実現を目指す」という視座の中で,人,物,通貨,組織など,あらゆるモノがネットに繋がる,広義のIoT,即ち,IoE( Internet of Everything) 環境におけるデジタルフォレンジックの社会基盤的役割について考察する.
著者
板倉 征男 長嶋 登志夫 辻井 重男
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.2394-2404, 2002-08-15

個人識別IDのために用いるDNA情報としては,全塩基配列のなかでSTR(Short Tandem Repeat)と呼ばれる数塩基の繰返し回数の個人差を用いることが考えられる.筆者らはSTR座位(ローカスという)を複数箇所指定しそこで得られる繰返し回数情報を一定の順序で並べて個人識別子(以下DNA個人IDと呼ぶ)を生成することを提案し,実用化のための数々の基本的考察を行った.本論文ではこのDNA個人IDの原理を用いたバイオメトリックス本人認証およびバイオメトリックス署名について実用的システムを提案する.また,提案の方式を検証するために実証実験を行った.すなわち,500人以上の提供者の協力を得て実際の人体のDNAを採取し,本方式によりバイオメトリックス本人認証が可能であることを検証した.実用化のために,リアルタイムによるDNA分析装置の開発が条件となるが,本装置の実現までの間は2枚のICカードを用いて認証を行う方式を考案した.
著者
辻井 重男
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.1106-1110, 2004-11-15
著者
福士 賢二 武内 春夫 倉内 博 森井 晶克 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.68, pp.21-26, 2002-07-18
参考文献数
1
被引用文献数
1

インターネットの普及に伴い、Webページ改ざんなどの被害を与える不正アクセスが多発している。侵入検知システムにより不正アクセスは検出できるが、各種被害の検出から、原因の特定、対策の提示までの一連の被害解析は、管理者が関連知識や専門的技術を駆使して実現している。本文では、不正アクセスによる被害の検出、原因の特定、および対策の提示を自動化することにより、管理者の被害解析を支援するシステムを提案する。さらに、そのシステムを試作して評価した結果について考察する。Illegal accesses such as Web page defacing have become frequent as the Internet gains popularity. Intrusion Detecion Systems can dtect illegal sccesses. But, the procedure of damage analysis, from detection of a damage, identification of its cause, to recommendation of countermeasures, are performed by system managers using expertise and knowhow. This article proposes a system which supports system managers in analyzing damages caused by illegal accesses, by automatically detecting a damage, identifying its cause and recommending countermeasures. We implemented and evaluated a prototype. We will examine the results.
著者
辻井 重男 山口 浩 只木 孝太郎 五太子 政史 藤田 亮
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.42, pp.1-8, 2013-07-11

受信暗号文の各部分 (各章) を,受信側組織の代表者・管理者が,総合的・適応的で,非定常的・臨機応変的な判断により,それぞれ適切な担当者達に暗号化状態のまま配信し得るような組織間機密通信方式を提案する.例えば,職員の職務のみでなく,人柄・適性や仕事量,あるいは勤務状況なども勘案して,上司が適任の部下を選ぶ,と言うような状況を想定している.本提案では,階層型組織やフラット型組織などの組織形態に応じて,多変数公開鍵暗号,及び,楕円エルガマル暗号等を活用しつつ,このような組織間機密通信システムを構成する.As to the application of public key cryptosystem to social organizations, Attribute Based Encryption and Functional Encryption are extensively being developed. In such encryption systems, a sending organization has to identify or decide the qualified receiver in the receiving organization by embedding the capacity of decryption of sending information in the encrypted data or the encryption key. As an example, it is easy for broadcast companies to embed the capacity of viewing of charged television. However, it is often difficult for sending organization to decide the qualified receiver. In such cases, secret communication systems proposed in this presentation seems to be crucial. Although there are various types of social organizations, typically they are divided types; one has hierarchical structure and the other has flat structure. In this paper we propose the Multivariate Public Key Cryptosystem (MPKC) for organizations with hierarchical structure and the elliptic curve cryptosystem for organizations with flat structure. As to MPKC, the structure with Perturbed TSK-MPKC and PQ type TSK-MPKC proposed in Third international conference on Symbolic Computation and Cryptography (SCC 2012, in Castro Urdiales, Spain) can be used.
著者
板倉 征夫 橋谷田 真樹 長島 登志夫 井藤 久男 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.74, pp.53-59, 2003-07-17
参考文献数
4

著者等は個人のプライバシ保護のため,採取したDNAから個人識別子となる情報だけを取出し,一方向性関数を通して得られたDNA個人IDから人工的に塩基配列を生成するいわゆる合成DNAを考案した.合成DNAを各種インキに混入できれば本人の実署名であることが認識可能なサインペンや,製品に貼って真贋を鑑定するための認証マークを作ることが出来る[1].本論文はDNAインキの実用化に際して,信頼性と機密性及び完全性などを向上させるために行った工夫と試験状況を報告する.An ink containing synthetic DNA for person identification will enable the manufacturing of writing utensils or authentication stamp mark sealed on the expensive goods. This paper reports the considerations and tests abut the enhancement of the DNA ink reliability, confidentiality and integrity. The authors have devised a process utilizing synthetic DNA, as an effective method of privacy protection, in which personspecific information is separated from DNA to produce a DNA personal ID using a one-way function.
著者
辻井 重男 山口 浩 北沢 敦 黒澤 馨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.98, no.426, pp.45-52, 1998-11-20
被引用文献数
1

電子投票や電子サーベイにおいては、投票者のプライバシを保護しつつ、二重投票、非有権者投票などの不正投票を防止できることが重要であり、本稿では、これら矛盾する要求を満たす投票プロトコルの方式を提案する。本文のポイントは、高次剰余暗号の準同型性を利用すること、及び票の集計処理と開票処理を分離させたモデル構成をとることにあり、これらとユニバーサルな検証性、柔軟なシステム構成可能性を併せて、実用性の高い投票システムを提案する。
著者
山口 浩 大久保 美也子 北沢 敦 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.43, pp.19-24, 2002-05-23
被引用文献数
4

投票者のプライバシを守りつつ不正投票を防止する方式としてこれまでにブラインド署名、ミックスネット匿名チャンネル、準同型暗号系を利用した方式が提案されている。これら方式の特長を研究の流れに沿って列挙、比較検討を行う。また近い将来、これら提案された方式を適用した電子投票システムの実用化が近いことを考慮し、計算機器、通信機器がこれら提案された方式において必要とされる計算量、通信量、信頼性にどの程度対応可能であるかを考察する。併せて運用性の問題も考察する。Many papers have been written on the electronic voting schemes discussing the required properties of elections, among which are privacy, universal verifiability and various forms of robustness, Recent advancements have also been concerned with performance aspect. We will compare different features of three schemes using blind signatures, mix-net anonymous channel, and partially compatible homomorphisms. We also discuss the new properties particularly concerned with the computation and communication capabilities, reliability of computer and communication systems and operationability.
著者
森住 哲也 木下 宏揚 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.71, pp.97-102, 2008-07-17

この論文は,"多元的価値を持つ SNS 的な community (社会システム)" に組み込む情報フィルタ agent を設計する上で,なぜ哲学的考察が関与するのか,に関して述べる. agent は,covert channel を分析し,アクセス制御する. (1) セマンティック Web の情報検索やデータベース・スキームに使われる RDF (Resource Description Framework) は,『客体の存在の枠組みと,主体のアクセス行為の枠組みをグラフとして記述する"意味ネット"』 と見做せる. (2) 一方,主体の代理となってデータベースを管理する agent は 主体の認識行為,存在に対する主体の向き合い方が反映されなければならない. (3) しかし, agent は他の agent の意味ネット,即ち存在論と認識の規則が全て分かるわけではない.また, agent は自己自身に関しても世界の全てを意味ネットで記述可能ではない.(4) 従って, agent システムは,"RDF (意味ネット)で推論する agent の振舞い"に関して,存在論と認識論をオートポイエシス的なシステムの中で捉える必要がある.更に論文では,RDF をベースとするアクセス制御の哲学と,情報倫理との連関を指摘する.This paper describes why philosophical consideration takes part in designing information filter agent built into "SNS community (social system) with pluralistic value". Agent analyzes covert channel, and executes the access control. (1) RDF (Resource Description Framework) used for information searching and the data base scheme of semantic Web can be considered to be ' "semantic net" which describes the frame of the existence of the objects and the frame of the access act of the subjects as a graph'. (2) On the other hand, it is necessary to reflect the recognition act of the subject and the interpretation of existence by subject in agent which manages data base as deputy of subject. (3) However, agent doesn't understand all the semantic nets of other agent (that is, rule of existence and recognition).Moreover, agent cannot describe everything in the world with the semantic net for oneself. (4) Therefore, it is necessary to consider the agent system by ontology and epistemology in autopoietic system for "behavior of agent inferred with semantic net" And the relation between the philosophy of the access control based on RDF and information ethics is pointed out in this paper.
著者
辻井 重男 山口 浩 五太子 政史 角尾 幸保 井堀 幹夫 山本 拓真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.363, pp.19-24, 2011-12-10

先ず,電子行政を,精神構造,社会システム,技術システムの3階層として捉え,各々の階層について概説した後,現在,内閣官房を中心に政府で検討が進められている情報連携基盤について技術システムの立場から考察する.情報連携基盤は,認証機能,番号機能,情報連携機能の3機能を有するが,認証機能については,公的個人認証などの実績があるので,これらを利用すれば良く,番号機能については,個人情報保護を中心に政府で議論が深められている.しかし,情報連携機能については,考察が進んでいないように見受けられる.情報連携基盤の大きな目的は,個人情報を最大限保護しつつ,これを国民のために活用することにある.本論文では,暗号技術などの利用により,個人情報の保護と活用の間の矛盾を可能な限り超克し得る技術システムの構成法を提案する.
著者
高橋 幸雄 辻井 重男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.140, pp.1-6, 2007-07-12
被引用文献数
1

現代社会において,カーナビやGPS携帯によるウォークナビなど位置情報の利用は急速に普及し,また,緊急通報発信時における位置情報通知も開始され,日常生活においてますます重要な情報になってきている.一方,位置情報は,個人個々の情報であり,プライバシーの観点からも,その取り扱いには注意が必要である.そこで,信頼できる位置情報を提供するためのセキュリティや位置認証について述べる,位置情報のセキュリティでは,位置情報管理の手順の一案を示す.また,時刻認証と類似させることで,互換性や時刻認証の枠組みが活用できる位置認証について提示する.位置情報は個々の情報であるという特異性から,その信頼度やプライバシーについて,ユーザが自分で選択し,柔軟な対応ができるようにした.
著者
富永 英義 MUSMANN H. JUDICE C. KUNT M. CHIARIGLIONE エル 小舘 亮之 児玉 明 安田 浩 小松 尚久 相沢 清晴 田崎 三郎 酒井 善則 安田 靖彦 JOZAWA Hirohisa YABUSAKI Masami MIKI Toshio SAKURAI Yasuhisa FUKUDA Toshio ALGAZI V. SHAFER R. KOMIYA Kazumi ALGAZI V PROF.H. Musm SHAFER R. 羽鳥 光俊 原島 博 辻井 重男 花村 剛
出版者
早稲田大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1994

前年度の活動の成果として得られた、シンタックス、ツール、アルゴリズム、プロファイルという4つの異なる要素から構成するフレームワークを基本構造とし、今年度は,主に,具体的要素技術の比較および評価,確認実験モデルの作成,動画像ドキュメントアーキテクチャの概念に基づく符号化方式の具体化作業を行なった。まず、具体的要素技術の比較評価テストについて。Functionality、テスト画像クラス、ビットレートによって評価対象を分類し、比較評価テストを行なった。ただし、テストの際、基準となる比較対象(アンカー)として、CIFフォーマットを用いたMPEG1およびCIFあるいはQCIFを用いたH.263を使用した。比較評価の結果、10kbpsを中心とした低ビットレート範囲ではビットレートが高くなるほどアンカーおよびブロックベース手法の結果が良好であること、低ビットレートにおいてはフレームレートの設定がその画質評価結果を大きく左右する要因であること、Content based functionaliesを有する方式はアルゴリズムの種類が増大し要素としての評価が難しい傾向を示すこと、が主に明らかとなった。良好な性能を示す要素技術の候補としては、long term memory, short term memoryを併用する手法、イントラフレームにウェーブレットを適用する手法、グローバル動き補償とローカルアフィン動き補償の組合わせ、ブロック分割手法、matching pursuits手法等が挙げられた。次に、確認実験モデルの作成について。長期に渡る議論の結果、確認実験モデルとしてはビテオオブジェクト平面という概念で表される複数のビテオコンテントを入力情報源として適用可能なモデルが選択された。この確認モデルは、H.263の拡張動きベクトルおよびアドバンスト予測方式を採用すること、2値形状は4分木符号化、多値形状は4分木符号化+VQを使用すること、コンテント境界はpaddingを行って符号化することを主な条件として作成されることとなった。最後に、動画像ドキュメントアーキテクチャの概念に基づく符号化方式の具体化について。メディアの統合的扱いが可能なフォーマットおよび既存データの再利用機能が将来のマルチメディア情報環境において特に重要であるという観点から、文書の編集加工処理を構造的に行なうデータアーキテクチャであるODAの概念をビデオ・ドキュメントアーキテクチャ(VDA)として動画像符号化への適用を試みた。まず、ビデオコンテントをカメラの光軸に垂直な単一の静止平面(背景のみ)と仮定しこれを入力としてカメラパラメータを分離符号化する方式を検討した。続いて、αマップと原画像情報を入力として、VDAの概念に基づいたプロセッサブル符号化方式を検討した(H.263を基本とし、任意形状に対応した直交変換、αマップ符号化、コンテント・時間単位データ多重化を主に加えた構成)。実験の結果、前者の方式は正確なカメラパラメータが計測できる場合約50[dB]の平均SNRで複号化できる能力をもち、検出するパラメータ誤差が蓄積するに従ってこの値が急激に減少する傾向を子示すことが分かった。また、攻守の方式については、カメラ操作およびビデオコンテントの移動・消去・表示優先度・追加等の編集シミュレーションを行ない、意図した動画像の編集加工機能・データ再利用機能がVDAモデルにより効果的に実現されていることを確認した。また、簡単な加工用データ操作記述言語を試作することにより、編集処理の迅速性、内容の可読性が大きく向上されることを示した。今後は、画像合成を行なう際のMapping処理の高速化、ビテオコンテントのデータのバッファリング処理、透明度を考慮したαマップ符号化、ランダムアクセス機能の実現手法・ドキュメントアーキテクチャの概念で扱えるメディア範囲の拡張などが課題として挙げられた。
著者
板倉 征男 岩田 哲 尾形 わかは 黒澤 馨 辻井 重男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.213, pp.137-144, 2000-07-18
被引用文献数
1

生体情報を用いて本人識別を適確に行う手法は, バイオメトリックス認証技術として近年脚光を浴びている課題であり, 多角的に研究実用化が進んでいる.本論文では, 個人識別情報として一意性のあるデジタル情報が得られるDNA情報の採取と取扱及びその特徴について述べ, それを公開鍵暗号体系に組込んだシステム及びその効果について論ずる.次に公開鍵に組込むなどの具体的な事例を数種提案する.