著者
裏出 令子 裏出 良博 柏木 香保里 ラザルス ミハイル
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

肝臓特異的なER-60のノックアウトにより、肝臓での膜糖たんぱく質の構造形成が部分的に遅滞することを見いだした。このため、高脂肪食による高度肥満にすると、ER-60の欠失により肝臓で小胞体ストレスが惹起されやすくなることを示した。脳特異的なER-60の欠失により、ER-60によるアルツハイマー病の原因タンパク質であるアミロイドβの毒性抑制作用の検証を試みるとともに、ER-60とアミロイドβとの複合体の構造解析に成功した。
著者
永田 奈々恵 藤森 功 柏木 香保里 宮本 悦子
出版者
公益財団法人大阪バイオサイエンス研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

プロスタグランジンなどの脂質(脂肪酸)は睡眠調節に関与することが知られている。一方で、睡眠は疲労回復や記憶の定着などに重要とされるが、これら睡眠の生理的意義の分子機構は解明されていない。本研究では、マウス大脳皮質でのmRNA発現レベルが明期と暗期で変動する脂肪酸輸送タンパク質brain fatty acid binding protein (FABP7の相互作用タンパク質としてGlycoprotein M6a (GPM6a)を同定した。更に、両タンパク質がマウス脳でも相互作用していることを確認し、FABP7とGPM6aがマウス脳で相互作用し機能している可能性を示した。