著者
吉田 慶章 柿崎 淑郎 辻 秀一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.35, pp.23-30, 2009-03-18

政治家の発言情報を提供することで,ユーザのニュース記事理解を支援する方式を既に提案しているが,発言情報の収集を人手で行っていた点と,発言情報の表示手法に課題が残されていた.本研究では,発言情報の抽出手法と重要度算出手法から構成される自動収集手法を提案する.さらに,発言情報の表示手法も提案する.最後に,試作システムを用いた実験より,抽出手法の精度や重要度算出手法の妥当性等に関して評価を行う.We proposed a method to support for news understanding using politician's quotes. However, the method has two issues that extracting quote by hand and presentation method of quote. In this paper, we propose automatic methods to extract quotes and to calculate quote importance. In extract method, quotes are extracted using representation dictionary of quote, surface pattern rule and news ontology. In calculate method, quotes are calculated by elements of quote. Finally, we evaluate accuracy of the extract method and adequacy of the calculate method.
著者
周 家興 廣瀬 幸 柿崎 淑郎 猪俣 敦夫
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-43, no.11, pp.1-6, 2018-09-20

ランサムウェアが実行される時,ファイルを削除したり,暗号化したり,または他の動作を行うために,必ず API を使う.更に,同じファミリーに属するランサムウェア亜種であれば,実行された時ランサムウェアの親プロセスに使用された API の種類が同じである.本稿ではランサムウェアが実行された時の親プロセスにより呼び出された API の頻度に着目し,API 同士間の相関係数を求め,その相関係数を特徴量として機械学習を用いてランサムウェア亜種のファミリーを区別する方法を提案する.
著者
柿崎 淑郎 前田 陽二 辻 秀一
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2013-IS-124, no.1, pp.1-7, 2013-05-31

本稿では,属性を集約して管理する属性プロバイダ [1] において,ユーザの代理人として属性交換を制御する e-執事を提案する.e-執事は属性プロバイダの一機能として,サービスプロバイダからの属性要求に対して,属性交換の可否を判断したり,属性開示の粒度を設定したりする.また,e-執事は属性交換の履歴を記録することで,ユーザが把握しきれない属性交換の全容を管理し,ユーザを支援する.
著者
柿崎 淑郎 吉田 慶章 辻 秀一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.604-612, 2010-02-15

属性情報は個人などの主体が持つ属性,権限,職責,資格,地位などであり,電子商取引やWebサービスなどにおける認可の根拠として用いられる.属性情報は個人情報の一部として厳密に扱われる場合も多く,情報流出時の影響範囲を考慮した管理が必要である.分散管理は集中管理に比べ,情報流出時の影響を抑えることはできるが,管理される情報が複数箇所に分散されるため,情報の利便性は低下する.本提案方式は,分散管理された属性情報を一意に指し示す方法としてURI,属性情報どうしの関係性を示す方法としてRDFを用いることで,属性情報の有効利用と有効性検証を可能とする属性情報の分散管理方式である.分散管理されている属性情報へのアクセス方法をIDプロバイダが集中管理し,アクセスをリダイレクトすることで,属性情報の利用者に対して集中管理と同じ利便性を保ちつつ,分散管理と同じ安全性を実現とする.また,属性情報は分散管理されるため,情報流出が発生した場合の影響を局所化できるとともに,RDFによって分散管理されている属性情報どうしの関係を示すことで,属性情報の検証者はより厳密な属性情報の検証が可能となる.The attribute information of a subject may be an authority, a qualification, a position, etc., and it is used to authorize the e-commerce and the Web service, etc. This attribute information is often treated as part of an individual's identity information, so we should consider about information leakage. In this paper, we propose a decentralized management for attribute information which is able to verify effectiveness using URI and RDF. Our method makes it possible that an identity provider manages URI for authority which manages attribute information, and redirects access to its authority. And it is the same convenience centralized management, and the same security as decentralized management.
著者
柿崎 淑郎 辻 秀一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.129, pp.5-10, 2004-12-20
被引用文献数
1

匿名性の高いネット社会において,認証は重要である.しかし,サービスによっては,利用者が正規利用者であるか,どのような権限を持っているかを確認できれば,厳密な本人認証を必要としないことが多い.本提案方式は,サービス利用時の権限証明手段として,属性証明書を用いることにより,サービスサーバに対するプライバシ保護された権限行使をPKI上で実現する.In the net society, there is an anonymity by non-face-to-face. The authentication is important in the net society. However, in many service, if whether you are a regular user and what authority you have can be confirmed, a strict authentication is not necessary. Our proposal method achieves privacy protected authority exercise to the service server by using attribute certificate on PKI.