著者
吉田 慶章 柿崎 淑郎 辻 秀一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.35, pp.23-30, 2009-03-18

政治家の発言情報を提供することで,ユーザのニュース記事理解を支援する方式を既に提案しているが,発言情報の収集を人手で行っていた点と,発言情報の表示手法に課題が残されていた.本研究では,発言情報の抽出手法と重要度算出手法から構成される自動収集手法を提案する.さらに,発言情報の表示手法も提案する.最後に,試作システムを用いた実験より,抽出手法の精度や重要度算出手法の妥当性等に関して評価を行う.We proposed a method to support for news understanding using politician's quotes. However, the method has two issues that extracting quote by hand and presentation method of quote. In this paper, we propose automatic methods to extract quotes and to calculate quote importance. In extract method, quotes are extracted using representation dictionary of quote, surface pattern rule and news ontology. In calculate method, quotes are calculated by elements of quote. Finally, we evaluate accuracy of the extract method and adequacy of the calculate method.
著者
松浦 祐太 吉見 哲哉 小林 隆 辻 秀一 水野 加央里
雑誌
研究報告 情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.2, pp.1-6, 2011-05-30

近年、情報通信技術の進展によりパソコンや携帯電話が普及し、多くの人がインターネット等から容易に情報を得ることができる時代となった.またブログやソーシャルネットワークサービス (SNS) により、他者とのコミュニケーションを容易に行うことが可能となった.また、地域社会においては高齢化や過疎化などにより地域活力の低下が著しく、地域活性化は大きな課題となっている.本研究では、ポイント利用サービスなどにより、地域内の人々の繋がりを強めることだけでなく、地域外からの参加者も呼び込むことが可能となる地域活性化支援システムを提案する.Recently, many people is possible to take much information easily with PC and cellular phone through the Internet. Furthermore, blog and SNS can be used for the communication with other persons. In the local community, there is the problem that a force of the community become to be smaller by the influence of aging and depopulation. In this research, we propose the support system for activating the community by strengthening the connection in it and drawing outside persons with the use of point service.
著者
辻 秀一郎 濱田 一壽 山中 芳
出版者
中部日本整形外科災害外科学会
雑誌
中部日本整形外科災害外科学会雑誌 (ISSN:00089443)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.597-599, 2008

当院にて, 2001年6月~2005年7月に加療し6ヵ月以上経過追跡可能であった鎖骨遠位端骨折のうち, 手術を施行したCraig分類typeⅡa, Ⅱb計25例の成績を検討した. 内固定の内訳は肩鎖関節プレート15例, スコーピオンプレート10例である. 調査項目はX線評価, 臨床評価(JOA score)を用いた. 全例で骨癒合が得られ, 臨床成績はJOA score 65点満点中平均60.9点と良好であった. 最終診察時X線像で肩鎖関節亜脱臼を4例に認め, そのうち3例に肩鎖関節部に運動時痛を認めた. これらの障害はスコーピオンプレート使用例に多く発生していた. <br>
著者
春田 裕子 上田 典子 加藤 健 辻 秀一 吉岡 俊満
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.135-141, 2009 (Released:2014-03-15)
参考文献数
41
被引用文献数
1

牛乳由来のスフィンゴミエリン(以下,SPM)高含有素材を経口摂取した場合の皮膚への効果を検証した。健康な日常生活を営む男女25名を対象に,SPM 高含有素材(330 mg/日,SPM 22 mg/日)のプラセボを対照にした 6 週間の二重盲検摂取試験を実施した。摂取 3 週目,摂取 6 週目および摂取終了 2 週間後に皮膚の水分量,水分蒸散量および油分量を測定した。その結果,SPM摂取群においてプラセボ群に対して左眼下部の水分量が有意に高値を示し,油分量は高値を示す傾向であった。また,自覚症状のアンケート調査では,SPM 摂取群において皮膚の「つや」および「はり」に改善が認められた。以上のことから,SPM 高含有素材は皮膚の健康を維持する上で有効な食品であることが示唆された。
著者
苅谷 聡紀 片山 透 田仲 正幸 太細 孝 成瀬 一明 辻 秀一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.35, pp.53-59, 2004-03-23
被引用文献数
5

近年、世界各国で地域通貨が運用されている。地域通貨は特定地域のみで使用が可能な通貨であり、これを利用することで特定地域内での個人間取引による相互扶助の活性化の効果等が期待できる。従来の地域通貨コミュニティーの運営方式に対して、より利便性の高い通貨運用を実現するためにモバイル端末による運用支援システムの導入を提案する。また、クライアント・サーバ型によるモバイル・アプリケーションの試作開発を行った。本稿では提案システム・試作システムの概要、その評価および今後の展望について述べる。Local currency is employed in present every country in the world. By using local currency, activation of the mutual help in an area is expectable. In this research, the support system for performing local currency employment using a mobile terminal is proposed. This paper describes the outline of a proposal system and a trial production development system, its evaluation, and a future view.
著者
柿崎 淑郎 前田 陽二 辻 秀一
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2013-IS-124, no.1, pp.1-7, 2013-05-31

本稿では,属性を集約して管理する属性プロバイダ [1] において,ユーザの代理人として属性交換を制御する e-執事を提案する.e-執事は属性プロバイダの一機能として,サービスプロバイダからの属性要求に対して,属性交換の可否を判断したり,属性開示の粒度を設定したりする.また,e-執事は属性交換の履歴を記録することで,ユーザが把握しきれない属性交換の全容を管理し,ユーザを支援する.
著者
柿崎 淑郎 吉田 慶章 辻 秀一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.604-612, 2010-02-15

属性情報は個人などの主体が持つ属性,権限,職責,資格,地位などであり,電子商取引やWebサービスなどにおける認可の根拠として用いられる.属性情報は個人情報の一部として厳密に扱われる場合も多く,情報流出時の影響範囲を考慮した管理が必要である.分散管理は集中管理に比べ,情報流出時の影響を抑えることはできるが,管理される情報が複数箇所に分散されるため,情報の利便性は低下する.本提案方式は,分散管理された属性情報を一意に指し示す方法としてURI,属性情報どうしの関係性を示す方法としてRDFを用いることで,属性情報の有効利用と有効性検証を可能とする属性情報の分散管理方式である.分散管理されている属性情報へのアクセス方法をIDプロバイダが集中管理し,アクセスをリダイレクトすることで,属性情報の利用者に対して集中管理と同じ利便性を保ちつつ,分散管理と同じ安全性を実現とする.また,属性情報は分散管理されるため,情報流出が発生した場合の影響を局所化できるとともに,RDFによって分散管理されている属性情報どうしの関係を示すことで,属性情報の検証者はより厳密な属性情報の検証が可能となる.The attribute information of a subject may be an authority, a qualification, a position, etc., and it is used to authorize the e-commerce and the Web service, etc. This attribute information is often treated as part of an individual's identity information, so we should consider about information leakage. In this paper, we propose a decentralized management for attribute information which is able to verify effectiveness using URI and RDF. Our method makes it possible that an identity provider manages URI for authority which manages attribute information, and redirects access to its authority. And it is the same convenience centralized management, and the same security as decentralized management.
著者
柿崎 淑郎 辻 秀一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.129, pp.5-10, 2004-12-20
被引用文献数
1

匿名性の高いネット社会において,認証は重要である.しかし,サービスによっては,利用者が正規利用者であるか,どのような権限を持っているかを確認できれば,厳密な本人認証を必要としないことが多い.本提案方式は,サービス利用時の権限証明手段として,属性証明書を用いることにより,サービスサーバに対するプライバシ保護された権限行使をPKI上で実現する.In the net society, there is an anonymity by non-face-to-face. The authentication is important in the net society. However, in many service, if whether you are a regular user and what authority you have can be confirmed, a strict authentication is not necessary. Our proposal method achieves privacy protected authority exercise to the service server by using attribute certificate on PKI.